首相 ドイツ大統領と会談 力による現状変更認めずで一致

首相 ドイツ大統領と会談 力による現状変更認めずで一致
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安倍総理大臣は、14日夜、日本を初めて訪問しているドイツのガウク大統領と総理大臣官邸で会談し、南シナ海や東シナ海、それに、ウクライナの情勢について、力による現状変更は認められず、法の支配による国際秩序の維持に向けて協力していくことで一致しました。
この中で、安倍総理大臣は「日本とドイツは、自由・民主主義・人権・法の支配といった基本的価値を共有する主要リーダーだ。国際社会の平和と安定に向けてさらに協力を強めていくことが重要だ」と述べました。これに対し、ドイツのガウク大統領は「日本とドイツは強い友好の絆で結ばれており、価値観を共有できる国だ」と応じました。

そして、安倍総理大臣とガウク大統領は、南シナ海や東シナ海、それに、ウクライナの情勢について、力による現状変更は認められず、法の支配による国際秩序の維持に向けて協力していくことで一致しました。

会談のあとの記者会見で、安倍総理大臣は「力による現状変更は認められないとの立場を確認し、法の支配による国際秩序の維持のため協力していくことで一致できたことを大変うれしく思う」と述べました。また、ガウク大統領は「東シナ海や南シナ海の状況は、ドイツも懸念を持って見守っている。緊張緩和が何よりも大切で、国際法にのっとった措置に踏み切るのが大前提だ」と述べました。