地獄の売場で笑えない!攻撃的な心理はどうしてうまれるのか?
年末になってくると「地獄の土日」が始まります。
取引先に百貨店があるので、クリスマス商品対応や売場のお手伝いなど、お歳暮も加わり地獄のような日々です。
体が辛いのはいいのです。
精神衛生上、病気になりそうになるくらい「我慢」の連続です。
謝らない・人のせいにする!売場にいると自身の心が病む思い
クリスマス商品おもちゃ、食器や玩具など、あらゆる商品を卸しているので、あちらこちらの担当者と話しをしますが、取引して30年も経つとはじめの担当者はお偉くなっています。
その初代の担当者とお互い歳を重ねたこともあり、昼休憩にしみじみと…話したことがあります。
「今後の日本はどうなる?あまりにも道徳がなさすぎる」なんていうことだったりします。
百貨店という立ち位置が大型店舗としてレベルダウンしているので、百貨店だからお上品にお買い物をしましょう…というお客様が減り、いかに安く購入するか!に徹しているお客様もいらっしゃいます。
それは、百貨店という時代の流れと資質がそうさせているのですが、この2日間でおきた様々な問題をお話しします。
謝らない心理:子供が商品を壊した!それは売場の責任か?
子供(小学中学年位)が食器売場で走ったり商品で遊んでいたところ、◯万の食器を割ってしまいました。
親はひとことも謝ることもなく「こんなところに置いておくのが悪い!弁償なんてしないからね!」
聞いていた私は心の中で 「ここは食器売場なんですけど…割れるものしか置いてないのだけど…」
食器を棚に置くのは当たり前のことで、特別なディスプレイをしていたわけでもなく、陳列していたものなので、ガラスや陶器が置いてある場所で、走って飛んでふざけて食器で遊んでいる子を注意しない親の責任で、非常識だと思うのです。
イベントなど、場合によっては事故にもなるセッテイングはあるのかもしれませんが、常設の売場では起こり得ないことでも、売場の責任にされてしまいます。
代金を払いたくない気持ちはとてもよくわかるのですが、「ごめんなさい」と一言も言わない。
親の言葉を聞いている子供も、きっと「売場が悪い」と思うような子になるのでしょう。
百貨店は破損の弁償は特別な品物ではない限り、代金をいただかないと思うのですが、今回も代金の支払いはされず、逆に定員が謝っている様子。
百貨店の破損のリスクは百貨店が負担する場合と、卸業者が負担する場合があるのですが、卸業者に破損返品されることが多く泣くのは業者。
謝ることもできない親と子供の破損責任が、百貨店の売場の責任として負担するのではなく、業者。
弱い立場って本当に辛い!
謝っているお客様に対しては、心の中ではもう許していることですが、責任転嫁をする方の話しはどうにも納得できません。
それが人間の気持ちというものなのではないでしょうか。
謝らない心理とは?
謝らない心理として、本当に自分に非がないと心から信じていて、自己肯定感が強い人は自分に非があることをはじめから考えていません。
その上、プライドが高く口頭とはいえ勝負ごとに負けることが、自分自身許せないのです。
たとえ自分に非があると気付いていても、「ごめんなさい」と謝るという行為は自分の負けを認めてしまうことに繋がるので、素直に謝ることが出来ないのでしょう。
謝るということをしないで生活できてしまった人は、謝ることの必要性や人間関係を円滑にする大切であると意識を持っていない可能性があるので、自己中心的な生き方になっていることが多いのではないでしょうか。
謝ってしまったら、自分が悪いことを認めてしまい、相手の意見に従わなければならなくなり不利益になるので、逃げられるものならば断固として謝ることを拒絶してしまうのでしょう。
不利益になることは、誰だって避けたいけれど、非があるのであれば謝るのが筋。
人のせいにする心理:人のせいにして自分はいい人になりたい?
私が玩具売場でお客様が迷っていないか?万引きをしていないか?という目的で一定の場所を歩いていた時のことです。
ポケットにおもちゃを入れようとしていた子に、「おもちゃを棚に戻そうね」と声をかけていると…
親が駆けつけて「ほら、おばちゃんが怖いからダメよ!おばちゃんに怒られるわよ!」
聞いていた私は心の中で 「私が怖いからじゃないでしょう!してはいけないことをしているのだから、親が注意することでしょ!」…と思うのです。
どうして、親である自分が叱り、社会の中でしてはいけないことなのだと教えることができないのでしょう。
人のせいにする心理
心理的背景には、自分の責任逃れをするために人のせいにしてしまう心理が働いて、恐怖心から逃れるためという原因が存在しています。
この恐怖心は非常に強いストレスを及ぼし、自己防衛として働いてしまうことも分かっています。
自己愛型人間のために、自己中心的な行動や考え方をする傾向が非常に強く、自分はいい人だけどあの人が悪いから状況がよくならないと判断しているのです。
それは承認欲求といって、他人に認められたいと思う欲求のことをいい、承認欲求が強い人ほど他人に認められたいために、自分の評価を落とさないために人のせいにしてしまうのです。
自分を守る為の自己防衛本能が、人のせいにするという対処にをとってしまうのです。
トラブルに遭遇すると攻撃的になる人の心理
バカにされたくない・なめられたくないなど、自分が抱いている劣等感を払拭することができないために、あえて大声を出したり、ヤクザ的な言葉になったりトラブルや喧嘩の時に攻撃的になってしまう人はたくさんいます。
自制心をコントロールできず情緒不安定のために攻撃的になり、幸せにしている人に対して深い嫉妬心を抱いてしまったり、人や物に八つ当たりをしたりします。
「オレに逆らうな!口ごたえするな!」というような支配欲が強く、わがままで自己顕示欲の強い人ほど都合が悪くなると非常に攻撃的な心理になるのです。
そして、自己防衛の心理も働き、「このままでは不利である!自分が損をする!」といった危機感を感じて攻撃的になってしまう時もあります。
最近の傾向としてストレスが原因で攻撃的になってしまう人が急増していると言われていて、大きなストレスを抱えている人が、ストレスの吐き出し口として直接本人や上司などに言えず、心の吐口として利用するのがインターネットのコミュニティの場でストレスを解消したいという心理が働いているとのことです。
子供であるなら、これから人と社会に揉まれて気づくことがあるかもしれません。
しかし、もうすでに社会人になっていて、攻撃的な言葉を吐くことしかできない人「自分の攻撃性の気づき」がない限り、天に向かって唾を吐くこととなるのではないでしょうか。
良いも悪いも因果応報です。
Self do self have.
「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉の響きを聞いて生きていたほうが、途中にどんなに苦難があっても、最終的には気が楽な人生だと思います。