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国民の怒りは沸点…韓国・朴槿恵大統領に「暗殺」の恐れ

 なにしろ、操り人形のように崔容疑者という民間女性の指示に従い、その崔容疑者は私腹を肥やしていたと疑われているのだ。怒った45歳の男がショベルカーでソウルの最高検察庁の玄関に突っ込み、「朴槿恵を暗殺する」と大統領府に脅迫電話をかけた50歳の男が逮捕される事件まで起きている。

 今回は「予告電話」だけだったが、恐ろしいのは本当に殺害を実行しようとする韓国国民が現れかねないことだ。朴大統領は父も母も暗殺され、本人も国会議員時代、暴漢に刺されて60針も縫う大ケガを負っているだけに、絵空事ではすまされそうにないのだ。

 拓殖大客員研究員で元韓国国防省北韓分析官の高永喆氏はこう言う。

「いま朴槿恵大統領を暗殺しても得する政治勢力は見当たらないので、政治的なテロが起きる可能性は低いでしょう。心配なのは、激情にかられた跳ね返りや、『俺が天誅をくわえてやる』と英雄気取りで行動を起こす者が出てくることです。韓国人は気性が激しいですからね。昨年は、当時54歳の男が、駐韓アメリカ大使を刃物で切りつけるという衝撃的な事件が起きている。もちろん、大統領の警護は厳重なので近づくことも難しいでしょうが、SPもいつも以上に気を使っているはずです」

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