企画特集【北海道ソーシャル有名人】
(4)札幌のイラストレーターはのちんさん
■試合見ながら、ライブでイラスト
●札幌のイラストレーター・はのちんさん(33)
日本ハムファイターズが広島カープを破って10年ぶりの日本一となった10月29日、あるイラストがツイッター上で人気を呼んだ。「俺のために日本一になれ」とチームを鼓舞した武田勝投手がしゃがむ姿に、「俺のため」という言葉が添えられている。1400以上の「いいね」がつき、「勝さんかわいい」「涙が出てきました」などの返信が寄せられた。
作者は札幌市中央区に住むイラストレーター、はのちんさん(33)。試合中継を見ながら、タブレット型パソコンに専用ペンを走らせ、10分ほどでツイッターに投稿する。8月27日、西武ドームでレアード、中田、大谷の3選手が本塁打を放った。スシを握るパフォーマンスで知られるレアード選手とともに中田、大谷両選手もスシ職人にして並ばせたイラストはお気に入りだ。
試合中に次々とイラストが出てくる早業が注目され、フォロワー約1万6千人、クラウトスコア64点と道内で20番目ぐらいの「影響力」がある。「試合をリアルタイムで見ている人にとっては、すぐにイラストが投稿されればライブ感があるし、楽しいと思うんです。そこが支持されている理由でしょうか」と話す。
父の影響で子どもの頃から野球好き。いしいひさいちの漫画「がんばれ!! タブチくん!!」を愛読し、野球をイラストで表現することに興味を持った。
社会人になってからは仕事が忙しくて野球から遠ざかっていたが、2006年秋、日本ハムが中日を破った日本シリーズを久しぶりにテレビで見た。武田久投手が中日の主砲・ウッズ選手を抑える雄姿に元気が出た。日本ハムの優勝パレードを鉛筆で描いてブログにアップしたのを契機に、6年前からツイッターに投稿するようになった。
はのちんさんは現在、派遣社員として働くかたわら、野球雑誌「ベースボールマガジン」でイラストを描いている。でもツイッター向けのイラストには、格別の喜びがあるという。「イラストをファンの間でシェアしてもらって、キャッキャしたいという感じでしょうか。すごくソーシャルメディア的ですよね」
=おわり
(この連載は関根和弘が担当しました)
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