厚労省が発表 名刺などで自由に使えるフリー素材
厚生労働省は14日、受動喫煙のない社会を目指すロゴマークを発表した。マークは企業のホームページや印刷物、名刺などで自由に使えるフリー素材だ。同日発表された2015年の国民健康・栄養調査では、20歳以上の男女が過去1カ月間で受動喫煙を経験した場所は飲食店が最も多く、41.4%に上った。厚労省は「ロゴマークを活用し、受動喫煙をなくす機運を高めたい」と説明する。
マークは公募に集まった180件から、長崎市のデザイナー、草野敬一さん(61)の作品が選ばれた。受動喫煙を迷惑にしている子どものイメージ。ロゴマークの缶バッジやステッカーを作り、イベントなどでも配布する。
国民健康・栄養調査では、受動喫煙の現状を調査。受動喫煙を経験した場所は飲食店に次いで、職場や路上が約3割と多かった。たばこを吸わない人が求める受動喫煙防止の場所は、飲食店と路上が35%程度と最も高かった。習慣的に喫煙する人は長期的には減少傾向が続き、男性30.1%、女性7.9%、全体で18.2%。10年前より男性9.2ポイント、女性3.4ポイント減った。【山田泰蔵】