11月14日 12時28分
「浄水器販売の副業で勝手に金を借りた」と息子を装ってうその電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑いで逮捕された男らのグループが、詐欺の手口のマニュアルなどを水に溶ける特殊な紙に書いていたことがわかり、警察は証拠隠滅を図ろうとしたとみて調べています。
愛知県警によりますと、東京・大田区の職業不詳、伊東清一容疑者(28)ら4人は11月10日、千葉県の56歳の男性に息子を装って「浄水器を販売する副業で会社の金を勝手に借りた」などとうその電話かけ、現金をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂の疑いで逮捕されました。
4人がいた栃木県の貸別荘からは詐欺の手口のマニュアルや電話番号が書かれた名簿など140点余りが押収され、このうちマニュアルや名簿は水に溶ける特殊な紙に書かれていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
近くには水の入ったバケツが置かれ、捜査員が踏み込んだ際、一部を投げ込んで溶かしたということで、警察はすぐに証拠を隠すために水に溶ける紙を使っていたとみて調べています。
4人はうその電話をかけるいわゆる「かけ子」のグループとみられ、関東地方の貸別荘などを転々としていたということです。
調べに対していずれも「話したくない」などと供述しているということです。
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