11月14日 19時07分
14日午前、岐阜市の長良川沿いの古くからの住宅地で火事があり、火元の住宅1棟と隣接する「長良川鵜飼」の鵜匠の倉庫が焼けたほか、消火活動をしていた消防団員など4人が軽いケガをしました。
14日午前8時20分ごろ、岐阜市長良の下條孝夫さん(80歳)の住宅が燃えていると近くに住む女性から消防に通報がありました。
消防車10台が出て消火に当たり、火は約3時間半後に消し止められました。
この火事で、下條さんの木造2階建て住宅1棟約140平方メートルが焼け、下條さんが逃げるときに足を打つなど軽いけがをしたほか消火活動にあたっていた消防団の男性3人が落ちてきた屋根瓦で頭を切ったり足や肩を打ったりしました。
また、隣接する「長良川鵜飼」の鵜匠、山下哲司さん(61歳)の倉庫兼寝室1棟が焼けましたが山下さんにけがはなく、敷地で飼育している鵜にも被害はありませんでした。
警察によりますと、下條さんは「朝食を作るためにガスコンロに火をかけ、その場を離れて戻ったところ火の手が上がっていた」などと話しているということで、警察と消防が火事の原因を詳しく調べています。
現場は文化庁の重要文化的景観に指定されている住宅地で、山下さんは宮内庁式部職をつとめる岐阜市の「長良川鵜飼」の6人の鵜匠の1人です。
岐阜市では山下さんが所有する鵜飼いの古い史料などに被害がなかったか確認することにしています。
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