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【プロ野球】

振れ振れ!重信

2016年11月14日 紙面から

ティー打撃中、声をあげる重信=サンマリンスタジアム宮崎で

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 巨人の宮崎秋季キャンプで、重信慎之助外野手(23)がバットを振りまくっている。1年目を終えたルーキーの大きな課題は打率1割9分、2打点に終わった打撃の向上。12日の韓国・ハンファとの練習試合では、日本ハムからトレードで加わった同じ外野手の石川が2ランを放ったが、負けていられない。

 「わぁー!」「うぇー!」。ティー打撃で、うめくような声を上げ続けた。「ユーモアがあった方がきつさが薄れる。何回振ったか、覚えてない」。素振りを数回してから打つという強化バージョンで、重信の場合は10回振ってから二岡打撃コーチがボールを出し、それを打つ。だがコーチのさじ加減で素振り回数が増えるケースも。総スイング数は記者が数えただけでも200を超え、メニューが終わった時には観客席から自然と拍手が上がった。

 今季、2軍で打撃フォームを試行錯誤していたとき、親身に付き添ってくれたのが当時2軍打撃コーチだった二岡コーチ。愛のむちについて重信は「しっかり教えてくれる。一方的でなく、2人ですすめていく感じです」という。今季、1軍でプレーした20代前半の外野手は重信だけ。来季に向け、高橋監督も「つかみ取ってほしい」と話す定位置取りへの期待。そのためにも、秋の宮崎でバットを振りまくる。 (園田佳子)

 

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