初代の沢口以来、32年ぶりとなる浪速っ子のシンデレラが誕生した。
大阪府出身の福本さんは、8代目グランプリの発表で名前を呼ばれた瞬間、「すごくびっくりして、言葉に表せないくらいうれしい。いろんな世代の人に愛される女優になりたいです」と大きな目を見開いた。
2011年の7代目グランプリに輝いた上白石萌歌(16)からティアラを贈られると、ようやく笑みが浮かんだ。
5年ぶりのオーディションでは、参加者9508人を全国10都市で全員面接。選抜された30人が先月に行われたダンス、歌唱の3日間にわたる合宿審査に駒を進め、この日の最終決戦に臨んだファイナリスト11人の中から福本さんが頂点に立った。オーディション実行委員長の東宝芸能・城充雄氏は「クールなたたずまいと存在感、芯の強さが決め手に」と透明感を放つ美少女を絶賛した。
地元の私立進学校に通う福本さんは、友人の勧めで今回のオーディションに初挑戦した。まさに大器だが、“東宝の大スター”といえば、大ヒット中の映画「シン・ゴジラ」のゴジラが有名。報道陣から「ゴジラと共演したい?」と聞かれると、「機会があれば」とユーモラスに答え、ゴジラに負けない?大物ぶりも発揮した。