パク大統領 あす最大野党の代表と会談へ

パク大統領 あす最大野党の代表と会談へ
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知人や側近らが逮捕された一連の事件で窮地に立たされている韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領は15日、最大野党の代表と会談することになり、退陣を求めると見られる野党側に対し、大統領がどのように応じるのか注目されています。
パク・クネ大統領の40年来の知人で女性実業家のチェ・スンシル(崔順実)容疑者や、大統領府の高官だった側近らが逮捕された一連の事件に揺れる韓国では、最大野党の「共に民主党」が、14日午前、パク大統領に対し、チュ・ミエ(秋美愛)代表との会談を呼びかけました。

これに対して、韓国大統領府は提案を受け入れると発表し、今回の疑惑が発覚して以降初めて、パク大統領と最大野党のトップとの会談が15日行われることになりました。

先にパク大統領は、与野党が協議して推薦する人物を新しい首相に受け入れる考えを示し、直接の話し合いを求めていましたが、野党側は、大統領がどの程度みずからの権限を首相に委ねるのか明確ではないとして、協議を拒んできました。
今回一転して最大野党が大統領との会談を呼びかけた背景には、ソウルで12日、26万人規模の抗議集会が開かれるなど、大統領に対する世論が厳しさを増していることを受けて、直接退陣を求めるのが得策だと判断したものと見られていて、窮地に立たされている大統領がどのように応じるのか注目されています。

一方、検察は、チェ容疑者を19日ごろ起訴する方針で、それを前に、パク大統領への事情聴取を15日か16日に行いたいとしており、大統領府は15日、聴取の日程や形式について回答する方針です。

官房長官「韓国の内政に関わる事項」

菅官房長官は午前の記者会見で、日韓関係に与える影響について、「韓国の内政に関わる事項であって日本政府としてコメントすることは控えたい。特段の影響はないと考えている」と述べました。そのうえで、菅官房長官は、14日に予定されている安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定=GSOMIAの協議について、「東京で会合は開催する。北朝鮮の核・ミサイル問題の対応のためにも、日韓が協力していくことは重要で、わが国としては本件協定の早期締結を含め日韓協力をさらに進めていきたい」と述べました。