マネーを生み出す怪物 (10) by エドワード・グリフィン
オーストリア学派の人達の話の中によくマネーを生み出す怪物という本のタイトルが登場します。
連邦準備制度の歴史の本です。
この本を読めば、今世界で起きている世界経済の問題の全てが理解出来ます。
下の動画はその本の著者、エドワード・グリフィンのレクチャーです。
エドワード・グリフィン自身はオーストリア学派としてより、ノンフィクション作家として知られています。
多くのオーストリア学派の人達が「マネーを生み出す怪物」を読むことを推奨しています。
(図書館にもあると思うので探してみてください。)
本は今から20年前の1994年に書かれました。このレクチャーはその頃に行われたものです。
(50:07-53:23)
(最初から読む方はここをクリック)
フタが取り外されたことにより、彼らは税金を徴収するターゲット(国民)が生産する全てのものに対して、50%、60%、70%、そしていくつかのケースでは80%の税金を課すことが可能となったのです。
そしてターゲットは反乱を起こしませんでした。怒りさえしませんでした。彼らはこの税金を、インフレーションというプロセスを通して払わされていることを知らなかったのです。彼らが知っていたのは、物価が見えないところまで上がっていっている、ということだけでした。そして彼らは、政府と私企業である銀行がこの方法によって彼らに課税している、ということに全く気がつかなかったのです。
これが、大量の支出をする政府によって非常に好まれ、今日まで続いている、隠れた課税の手法となりました。
それ以来、これがヨーロッパで使われる手口になったのです。
そしてジキル島で彼らが会合をした時、中央銀行を作るのだ、ということを彼らは明確に認識していました。しかし、その中央銀行をどう呼ぶのか?ということが問題でした。なぜなら議会は「アメリカには中央銀行を作らない」とすでに名言していたからです。議員たちは中央銀行が何なのか、ということをあまり理解していなかったと思います。しかし彼らはそれがヨーロッパにあるものだということは知っていました。そして銀行改革を行うにあたって、「私達は何か私達独自のものを作りたい。アメリカ独自の政治経済システムを象徴するものを作りたい。」ということで、中央銀行が選択肢から外されました。
「じゃぁ、中央銀行を誰にも気付かれない名称に変えればいい。なんて呼ぼうか?」
これについて、ジキル島で会合をした人達は話し合いました。
「1つ目に、『連邦』という単語は入れよう。これで政府が運営しているものかのように見える。」
「2つ目に、『準備金』という単語も入れよう。これでどこかに準備金があるかのように見える。まるで銀行業のコンセプトのように。」
「3つ目に、『制度』という単語を入れよう。」
「制度」という単語を入れることは非常に重要なことでした。今現在私たちが思うより遙かに重要なことでした。なぜなら、覚えていますか?当時人々が一番、問題視していたのは、金融の権力がニューヨークに集中している、ということでした。
なので、これ(連邦準備制度)がまるで当時の銀行システムの金融権力を分散させるかのような印象を、彼らはアメリカ国民に与えなくてはならなかったのです。
なので彼らはこのような会話をしました。
「10行の地方銀行ではどうだろうか?」
「いや、それでは足りない。12行の地方銀行を入れて、権力をニューヨークから分散させるかのようにように見せなくてはならない。」
そしてそれらの地方に大きなビルを建てて、地元の人達に『ここにも連邦準備制度の銀行があるなぁ』と言わせたのです。
建物が地方にも存在するため、連邦準備制度の銀行によって、権力がニューヨークから引き離され、分散されたかのような印象を
人々は持ったのです。
聞いたことがあるかもしれませんが、これは、連邦でなく、準備金もなく、権力分散のための制度でも全くありません。
そして連邦準備銀行は銀行ですらないのです。
なので、4つの単語をあわせて、”そうではないのに、まるでそうであるかのような”名称が付けられました。
非常に賢い戦略です。

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連邦準備制度の歴史の本です。
この本を読めば、今世界で起きている世界経済の問題の全てが理解出来ます。
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エドワード・グリフィン自身はオーストリア学派としてより、ノンフィクション作家として知られています。
多くのオーストリア学派の人達が「マネーを生み出す怪物」を読むことを推奨しています。
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本は今から20年前の1994年に書かれました。このレクチャーはその頃に行われたものです。
(50:07-53:23)
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フタが取り外されたことにより、彼らは税金を徴収するターゲット(国民)が生産する全てのものに対して、50%、60%、70%、そしていくつかのケースでは80%の税金を課すことが可能となったのです。
そしてターゲットは反乱を起こしませんでした。怒りさえしませんでした。彼らはこの税金を、インフレーションというプロセスを通して払わされていることを知らなかったのです。彼らが知っていたのは、物価が見えないところまで上がっていっている、ということだけでした。そして彼らは、政府と私企業である銀行がこの方法によって彼らに課税している、ということに全く気がつかなかったのです。
これが、大量の支出をする政府によって非常に好まれ、今日まで続いている、隠れた課税の手法となりました。
それ以来、これがヨーロッパで使われる手口になったのです。
そしてジキル島で彼らが会合をした時、中央銀行を作るのだ、ということを彼らは明確に認識していました。しかし、その中央銀行をどう呼ぶのか?ということが問題でした。なぜなら議会は「アメリカには中央銀行を作らない」とすでに名言していたからです。議員たちは中央銀行が何なのか、ということをあまり理解していなかったと思います。しかし彼らはそれがヨーロッパにあるものだということは知っていました。そして銀行改革を行うにあたって、「私達は何か私達独自のものを作りたい。アメリカ独自の政治経済システムを象徴するものを作りたい。」ということで、中央銀行が選択肢から外されました。
「じゃぁ、中央銀行を誰にも気付かれない名称に変えればいい。なんて呼ぼうか?」
これについて、ジキル島で会合をした人達は話し合いました。
「1つ目に、『連邦』という単語は入れよう。これで政府が運営しているものかのように見える。」
「2つ目に、『準備金』という単語も入れよう。これでどこかに準備金があるかのように見える。まるで銀行業のコンセプトのように。」
「3つ目に、『制度』という単語を入れよう。」
「制度」という単語を入れることは非常に重要なことでした。今現在私たちが思うより遙かに重要なことでした。なぜなら、覚えていますか?当時人々が一番、問題視していたのは、金融の権力がニューヨークに集中している、ということでした。
なので、これ(連邦準備制度)がまるで当時の銀行システムの金融権力を分散させるかのような印象を、彼らはアメリカ国民に与えなくてはならなかったのです。
なので彼らはこのような会話をしました。
「10行の地方銀行ではどうだろうか?」
「いや、それでは足りない。12行の地方銀行を入れて、権力をニューヨークから分散させるかのようにように見せなくてはならない。」
そしてそれらの地方に大きなビルを建てて、地元の人達に『ここにも連邦準備制度の銀行があるなぁ』と言わせたのです。
建物が地方にも存在するため、連邦準備制度の銀行によって、権力がニューヨークから引き離され、分散されたかのような印象を
人々は持ったのです。
聞いたことがあるかもしれませんが、これは、連邦でなく、準備金もなく、権力分散のための制度でも全くありません。
そして連邦準備銀行は銀行ですらないのです。
なので、4つの単語をあわせて、”そうではないのに、まるでそうであるかのような”名称が付けられました。
非常に賢い戦略です。
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