外陰部の乾燥が辛い!乾燥の原因って?
デリケートゾーン、とくに外陰部の乾燥やかゆみが気になる女性は多いようです。中には、下着が触れるだけでもかゆみに襲われる、かゆみにたえきれず肌を傷つけて、血が出てしまうという方も。これらのかゆみは、乾燥が原因である場合があります。そこで今回は、外陰部の乾燥の原因と、その対処法を中心にご紹介します。
目 次
■外陰部が乾燥する理由
デリケートゾーンの皮膚は顔よりも薄いため、水分を溜めこむ力が弱く、乾燥しやすいとされています。その上、常に下着やおりものシートと密着しているため、摩擦が発生しやすく、乾燥しやすい状況にあります。入浴時のゴシゴシ洗いも乾燥の原因に。たっぷりの泡で、指の腹を使ってやさしく洗うように心がけましょう。さらに脱毛ケア後の保湿を怠ってしまった場合も、乾燥が促進されると言われています。
■外陰部の乾燥のセルフケア
・洋服や下着の締め付けに注意する
靴下のゴムや、ブラジャーのワイヤーなど、締め付け部分がかゆくなることはありませんか?それと同じで、肌を締め付け過ぎると乾燥してかゆみの原因に。締め付けの少ない、サイズのあったボトムスや下着を選び、デリケートゾーンを締め付けないように注意しましょう。また、締め付けがきつくないのに乾燥する場合には、下着そのものが原因のこともあります。摩擦を起こしにくいコットンやシルク製の下着に替えたり、刺激が強い柔軟剤はやめたりすることで、改善できる場合があります。
・ストレスケアを心がける
ストレスは活性酵素を生み、乾燥肌の原因になるといわれています。とはいえ、ストレスをまったく感じずに生活するというのは困難。ストレスを溜め込まないように工夫するだけでも乾燥予防につながりますので、ストレスケアを心がけましょう。まずは「自分がストレスを感じている」と気付くことが大切。ストレッチや適度な運動でストレスが緩和されることもあるので試してみましょう。友人とリラックスして会話を楽しんだり、趣味に没頭したりすることもストレス解消につながります。
また、ストレスを溜めないためには、規則正しい生活も大切。早寝早起きや、バランスの良い食事などを心がけましょう。特に「熟睡」はストレスケアに良いとされていますので、翌朝スッキリと起きられるような気持ちのいい睡眠がとれるようにしましょう。
・油分を含んだ専用のクリームで保湿する
乾燥を防ぐには、保湿をすることが大切です。デリケートゾーンはムレやすい場所ですので、ボディ用の保湿剤ではムレの原因をつくってしまいます。デリケートゾーン用のパックで乾燥を防ぎ快適な環境を維持していきましょう。
■こんな症状があれば婦人科へ!
乾燥はかゆみの原因の1つですが、感染症が原因のかゆみもあります。かゆみの強さやおりものの状態をチェックして、気になるようなら婦人科を受診してみましょう。
・カンジダ
もともと体内にいるカンジダ菌が原因のため、かかりやすい感染症の1つです。健康な人には感染症を起こさない日和見感染ですが、免疫力が落ちた場合などに発症しやすくなります。軽度であれば自然に治ることもあります。
<症状> おりものの量が多くなる
おりものの粘度が高く、酒粕のような状態になる
排尿や性行為の時に痛みを伴う
腫れがある
・トリコモナス
目には見えないほど小さな原虫により、炎症が起きます。性行為のほか、洗濯物やお風呂から感染することもあります。
<症状> おりものの臭いがきつくなる
おりものに泡状のものが混じる
※ただし、症状が現れないことも多い
・ヘルペス
ヘルペスウィルスにより発症します。性器や口にヘルペスがある人の患部と、デリケートゾーンが接触する事により感染することが多いです。
<症状> 赤いブツブツ、水ぶくれができる
むずむず感・ヒリヒリ感がある
潰瘍ができることもある
症状が進むと強い痛みを伴う
デリケートゾーンの乾燥の原因やセルフケアの方法をご紹介しました。デリケートゾーンにかゆみが出ても、場所が場所なだけに、人前では掻くこともできずかなりのストレスを感じてしまうこともあります。乾燥ケアをしっかりしてかゆみを感じにくい環境を整えましょう。また、感染症の恐れもあるため、あまりに強いかゆみや気になる症状がある場合は、婦人科を受診して治療することをおすすめします。