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2016年11月14日 08時24分 UPDATE

自分の顔写真で「犯罪者情報」と……身代金要求ウイルス、スマホで急増 顔を勝手に撮影も (1/3)

ランサムウェアの標的が、スマートフォンなどのモバイル端末にも移行し急増している。

[産経新聞]
産経新聞

 パソコンのデータを開けないようにし、復元のための金銭を要求する「ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)」の標的が、スマートフォンなどのモバイル端末にも移行し急増していることが5日、分かった。今春には日本語表示のタイプが初確認されたほか、利用者の顔写真が「脅し」に使われる例も発覚している。さらに悪質な手口に進化することも予想され、専門家は注意を促している。(福田涼太郎)

画像 ランサムウェアに感染したスマホの画面。下部にはこのスマホのカメラで勝手に撮影されたとみられる利用者の顔写真が「犯罪者情報」として表示されている (ノートン提供)
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ロック解除に金銭要求

 「注意!お使いのデバイスがロックされている」。操作が一切できなくなったスマホの画面には、デジタル数字のカウントダウンとともに、「残り時間は、罰金を支払います」とする意味不明の日本語の警告が表示。下部には、撮影した覚えのない自分の顔写真が「犯罪者情報」として掲載されている−。

 これは、ランサムウェアに感染したスマホの一例だ。写真は、スマホが勝手にシャッターを切って撮られたものとみられている。

 ネットセキュリティー会社「シマンテック」(東京)などによると、犯人側はこうした状態を解除する費用として数千〜数万円の電子マネーや仮想通貨などを要求する。自力で復旧するには、スマホの初期化や修理を余儀なくされるケースも多い。同社は「(被害者側が)今後も支払うよう、要求に応じれば復旧させることが多く、金額も抑えている印象だ」と巧妙な仕掛けを説明する。

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