推薦の言葉
一般財団法人親学推進協会理事長・明星大学教授 高橋史朗
開善塾教育相談研究所所長 金澤純三
NPO法人教育研究所所長 牟田武生
第1章 幼児期の発達の様子が変わってきています
1 幼児期の子たちの変化
・発語が遅くなっている
・おつむがとれない
・転んで顔を打つ
・ある特定の場所にいると話せなくなってしまう
・就学時健康診断で特別支援教育の該当者と判定される
2 生まれながらにして能力を身につけているのではないのです
3 乳幼児期の経験不足が原因です
4 適切な時期を過ぎると能力の獲得ができなくなります
第2章 教室の子どもの様子が変わってきています
1 小1プロブレムとは
2 こんな子どもたちが増えています
・特別支援教育対象児が急増しています
・通常学級の特別支援教育対象児とは
・発達障害系の新しいタイプの不登校が増加しています
3 やはり経験不足が原因の場合があります
第3章 急増している発達障害の子どもたち
1 発達障害とは
2 発達障害児の行動特徴
3 発達障害の3つの治療課題
4 発達障害支援の新しい研究
第4章 テレビ・ビデオ・DVDに頼らない子育てを -片岡直樹
1 発達障害について
2 発達が遅れている子どもたちの事例
・私が出会う子どもたち
・初診2歳3ヵ月・女児 対人(-)言語理解(-)言葉(-)
・初診2歳・男児 対人(-)言語理解(-)言葉(-)
・初診1歳9ヵ月・男児 対人(+)言語理解(+)言葉(-)
・初診2歳4ヵ月・女児 折れ線タイプの言葉遅れ
3 赤ちゃんのときの育ち方が一生を決めます
・テレビばかりを見ている赤ちゃんは追視をしません
・応答的環境と愛着がないと五感が発達しません
・最初から五感が発達していない赤ちゃんはいないのです
4 テレビ・ビデオは2歳まで見せないで!!
・人間の魂が育たない
・立体的認識能力が育たない
・シンボル能力が育たない
5 音と映像のない環境で子育てをしてください
第5章 脳生理学研究からの発達障害の予防 -澤口俊之
1 HQ障害症候群としての発達障害
2 発達障害(HQ障害症候群)の原因と予防の臨界期
・環境要因
・乳児脳・幼児脳とは
3 金子式治療指導法の意義
4 早期(2歳までの)治療指導が予防となります
第6章 発達障害の効果的な治療方法からの予防研究 -金子保
1 発達障害を治す方法を研究・実践してきました
2 発達障害児の家庭からわかったこと
・手のかからない子・笑わない子
・言葉がない子・増えない子
3 どうしてこのような状態像を示すのでしょうか
・あやされる体験・笑い転げる体験が少ない
・父親の接触時間が少ない
・テレビ・ビデオ・DVDなどの視聴との関係が深い
4 環境・接触の方法を変えることで変化が見られます
・子どもを笑わせるように接してください
・テレビ・ビデオは見せない・聞かせない
・子どもと接触する人の数を増やしましょう
・対応が早いほど、変化が早く現れます
・全人格発達方法で発達障害の予防ができます
第7章 この実践がわが子を発達障害から守ります
1 音と映像のない環境を整えましょう
・2歳まではテレビ・ビデオ・DVDを見せない生活をしましょう
・テレビ視聴は1歳半~2歳以上からにしましょう
・音楽や音の出るおもちゃは避けましょう
2 子どもをあやしましょう
・目を合わせて、話しかけたり、あやしたりしましょう
・目が合ったとき、無反応なのが一番いけません
・いろいろなあやし方があります
3 育児に取り入れてほしいこと
・添い寝をして話しかけましょう
・子守歌はお父さん・お母さんの声で
・おむつの取り替え方
・母乳(ミルク)・離乳食の与え方
・抱っことおんぶの両方を上手に使い分けましょう
・ベビーカーは対面式のものにしましょう
4 お母さん以外の人に育児参加をしてもらいましょう
・お母さん以外の人のあやされる体験が必要です
・お父さんの育児参加時間を増やしましょう
・育児にはお父さんの協力が不可欠です
5 親子で楽しく遊びましょう
・遊ぶ前の注意事項
・ヘリコプター遊び・飛行機遊び
・たかいたかい遊び
・お馬さんごっこ
・ハンモック遊び
・くすぐり遊び
・鏡で遊びましょう
・電動でないおもちゃで遊びましょう
6 親子の触れ合いで豊かな心を育てましょう
・大げさにほめましょう
・言葉をいわせようとしないこと。言葉がけを多くしてください
第8章 経験不足による学習不適応(学習障害)を予防しましょう
1 就学後の学習を支える知性を育てておきましょう
・幼児期に知性を育てる「遊び体験」をしましょう
・知性とは
2 計算能力を育てる遊び
・「3+4」の計算で指を用いる子の問題
・ペットボトルボーリング遊び
・トランプじゃんけん遊び
3 読み書き能力を育てる遊び
・文字を読ませる前にしたい遊び
・文字を書かせる前にしたい遊び