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今回は、「ヘチマ(糸瓜)の由来と栽培方法」についてご案内します。
ヘチマは漢名で糸瓜(しか)と言います。
【ヘチマの由来】中国には明の頃に、南方から伝わって来たと言われており、日本には江戸時代の初期には、既に中国から渡来していたと言われています。
欧米ではほとんど栽培されていないようです。
日本では中部地方以南の温暖な地方で栽培されており、昔から産地として静岡県浜松、袋井地方が有名でした。
また、日本産のヘチマは大部分が海外に輸出されていました。
ヘチマ
ヘチマ(糸瓜)とは
ウリ科の一年生つる草であり、熱帯アジア原産で広く栽培されている。
全草はキュウリによく似ているが、無毛です。
花は黄色で雌雄同株( しゆうどうしゅ)です。
(雌雄同株:一家花ともいって、雌花と雄花とが同一の個体に生じるものを言う)
雄花は総状花序(そうじょうかじょ)につくが、雌花は1つで葉腋(ようえき)につく。
(総状花序:花の配列状態のことで、花が並んで総 (ふさ) の形になっている花のつき方)
果実は長い円筒状で、通常30~60cmで、種類は長糸瓜(ながへちま)と、達磨糸瓜(だるまへちま)の2種があり、長糸瓜の長さは大きいものでは1mにもなり、達磨糸瓜は長さ50cmほどです。
果実の表面は光沢がなく深緑色をしており、いぼと皺があり中には多くの種子ができます。
ヘチマと同属別種であるトカドヘチマは、果実に10本の稜があり若いものは食用となります。
グリーンカーテン
栽培方法
栽培方法には移植法とじきまき法と2方法あるが、普通多くは移植法によります。
移植法は3月下旬~4月上旬に苗床に種をまき、苗に成長すると5月下旬頃に畑に1.8m×0.6mの間隔で移植します。
移植後、高さ1.5mほどの棚を設置し、7月上旬になるとつる上げを行う。
このとき、つるはなるべく風向きを考えて、風の方向に伸びるように絡ませる。
主茎と発育のよい枝は残して、その他の枝は切り取る。
雄花は20%、雌花は本茎に3~4個、枝茎に2~3個を残しておいて、その他は摘花する。
7月下旬に主茎の先端を切って心止めを行う。
本茎の最初の果実は8月下旬頃で、枝茎の果実は10月中旬頃に成熟します。
以上が「ヘチマ その1」についてのご案内でした。
次回は、ヘチマの花言葉や効能などについてご案内する予定です。
ご覧いただけたら幸いです。