蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ドラゴンズ】中日がドラフト1位指名した明大・柳裕也投手(22)が13日、明治神宮野球大会の準々決勝・関大戦に先発し、5イニング4安打、6奪三振、無失点の投球で、チームをベスト4に導いた。状態は万全ではなかったが、クレバーな組み立てでゲームメーク。適応力の高さに竜のスカウトも二度惚れだ。 調子の良しあしは関係ない。大学生活の締めくくりは負ければ終わりのトーナメント戦。明大にとって大事な初戦で、柳が変幻自在のクレバーさを見せつけた。 「直球が良くなかった。浮いていたし、強さもなかった」。1回。無失点にしのいだものの、2死から四球、中前打で一、二塁のピンチをつくるなど、快調な立ち上がりとはいえなかった。直球は最速144キロをマークしたが、本来の投球と違うと判断すると、この日の状態に合わせたスタイルを検索した。そこで導き出したのが「カットボール」だった。 「打者がカットにあっていないと感じた。カットでうまく試合をつくれたと思う。トーナメントは負ければ終わり。点をやらないことを意識した」。4回には2死から満塁のピンチを招いたが、9番・阪本大を落差のあるカットボールで空振り三振に。最大のピンチも切り抜け、5回を投げたところでマウンドを譲った。 最速150キロの直球と、強烈なスピンがかかったカーブで打者の体勢を崩すのが柳のスタイル。本人もこの日の変化球主体の投球に満足しているわけではない。「ストレートが良くないと、変化球が生きてこない。そこをしっかりやっていかないといけない」。試合後は反省を口にしたが、結果的には適応力の高さをみせつけた。ただ、この日みせた変幻自在の投球は昨日、今日でできるようになったわけではない。柳には横浜高時代から培った哲学がある。 「高校のときから僕には150キロを超える真っすぐがあるわけでも、魔球のような変化球があるわけでもない。状況を考えながらやっていかないといけないんで。そこは人一倍意識してやってきた」(11月14日) PR情報
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