ソウル=牧野愛博
2016年11月13日21時57分
韓国の政府・与野党は13日、朴槿恵(パククネ)大統領に抗議してソウルで12日に開かれた大規模抗議集会を受けた善後策を協議した。野党と与党の一部は大統領の権限縮小を要求。受け入れられない場合は辞任を求める方針だ。検察当局は15日にも朴氏を聴取する見通しで、権限縮小の成否が当面の焦点になりそうだ。
韓国大統領府は13日、首席秘書官会議を開き、対応策を協議した。同府報道官は「大統領は昨夜の国民の声を重い心で受け止め、厳しい現状を深く認識している」と語った。
12日の集会参加者は警察集計で26万人(主催者発表100万人)に達し、一部は大統領府前までの行進を求めて警官隊と衝突した。参加者23人が逮捕されたほか、警官8人が負傷した。
韓国メディアによれば、釜山や蔚山(ウルサン)、光州(クァンジュ)などでも数千人から数万人規模の集会があった。米ロサンゼルスなどでも現地在住韓国人らが朴氏の退陣を求めた。
最大野党「共に民主党」は13日、報道官のコメントなどで「下野であれ、退陣であれ、大統領の決断だけが残されている」と指摘。「国民が望む決断」を下すよう求めた。
同党議員らによれば、当面は朴…
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朝日新聞国際報道部