今回は、スパーホワイトな活動をされてらっしゃる方には全く無縁の話しです。
Googleによる「手動の対策」はWebサイトの死刑宣告だと言っても過言ではありません。
クエリに対するランキングを極端に下げられたり、検索結果から除外され全く表示されなくなってしまいます。
このような措置は受けたくないですよね。
その手動の対策にも様々な条件があり、発動のタイミング様々です。
それらをいつも通り、素人の私、鈴木はるかが解説してみたいと思います。
なお、私はGoogle公式フォーラムのエキスパートとして活動しておりますが、本Webサイトに掲載している情報は私個人が纏めた内容であってGoogle公式の物では無い事を付言しておきます。
手動の対策とは
冒頭で説明した通り、手動の対策はWebサイトが抹消されてしまうのと同義です。悪意が無く対策される事は、ほぼありません。
ただその悪意の種類も様々です。大きく分けて二つです。
一つが、未必の故意です。
たとえば、WordPressの脆弱性を放置していて不正侵入されてハッキングされた等です。
これは一見悪意が無い様に見えます。しかしながら「ハッキングされるような危険なサイトを放置している」または「ハッキングされたまま放置し第三者に危害を与えている」という悪意が未必の故意と見なされる訳です。
ですので、私でもいつこの適用をされるかもしれません。
その他、コメントを誰でも書き込めるようにして置くことで「スパムコメント」を乱発される可能性もあります。こういった運営者に直接悪意は無いのですが、間接的に悪事を働いている場合があります。
これを私は、未必の故意による手動対策という風にカテゴライズしました。
このカテゴリは、回復も早くハッキングの場合再審査リクエストを行い48時間以内に回復するのが一般的です。
また、複数回の措置を受けても解除がされなくなると言うことは無いものと想定できます。
もうひとつが故意です。
これは意図的にランキングを操作する等、明らかに悪意を持った施策を実施する事です。
なお、世の中にはすぐに自分の非を言い訳する人がいます。
・何かのミスではないか?
・なんで私だけ?
・こんな事で?
・知らなかった
等です。
手動の対策は、その名の通り「手動」で行っています。
検出は自動の可能性が高いですが措置はあくまで手動です。
間違いなどあるはずがありません。
(ただ、人手が介入しているからといって100%という意味では無くミスもある)
主な手動の対策一覧は以下のリンクを参照してください。
一般的な手動による対策の一覧
この故意による手動の対策は、繰り返す事により措置が重くなったり解除が難しくなったりする事が最近発表されました。
ウェブマスター向けガイドライン違反を繰り返すサイトについて
この記載の中にある「更に厳しい対処を取る」という記載に対し、Googleに問い合わせてみましたが回答は貰えませんでした。
ですので私は永久解除不可もあり得るとしてフォーラムで警告を発し続けています。
手動対策の条件
さて本題です。手動の対策が発動する条件はどうなっているのでしょうか?
まずは図説してみます。
手動対策の発動条件
また、面白い絵を描きましたね。あたし^^;
用語の説明です。
検索影響度:
検索エンジンの露出回数クエリによる露出度と言っても良いです。検索エンジンを利用するお客様にとって、このサイトがどの程度影響しているかの度数です。
露出回数が多ければ影響度は多いし、上位クエリで表示されるほど影響度が大きいです。
ガイドライン違反度:
これは、単純に違反数ではなく違反の大きさx個数という理解で良いかと思います。1件の違反でも対策を受けるような物もあれば、軽い違反を10件行ってもなんの処罰も受けない場合があります。
ということで、この二つの指標により手動の対策が発動すると考えています。
表の見方です。
たとえば、軽度の違反を何点か行っていて、Aの位置にあったとします。
Aの位置なので縦軸のクエリに対する露出度もたいしたことが無かったとします。
しかし、ある日突然twitterで有名人にリツイートされ、大注目を浴びるようになりました。
そして、検索露出も増し検索結果に何度も表示される様になりました。
そうしたら、違反状況は変わらないのにBの位置に移動する事になります。
レッドゾーンに突入してしまったら、「手動の対策」となってしまいます。
なので有名になったり収益が出だした瞬間に、手動の対策を受けるのはこのためです。
ブラックは非常に非効率ですよね。
と言うことで見方がおわかり頂けたと思います。
大事なのは、1点だけ違反したからといって即座に手動対策を受けたりしないという事です。
また、サイトの露出規模によっても変わってきますから「あの人はOKで・・・」は言い訳にもなりません。
私たちが常に目指すのはX軸をゼロにする事です。
手動の対策を受けないようにするには
結論は、非常に簡単です。ガイドライン違反をしないことです。
ガイドラインは、非常に明快に書かれています。
ただし適用を広く行うために、曖昧な記述があります。
その曖昧な記述に対して、どういった解釈を行うかにより技術者によって違った施策になったりします。
つい先日、人畜無害な私がいきなりtwitterに晒されるという経験をしました。
公式のトップコントリビュータの方が「事業サイトからサービスサイトの紹介のリンク」はdo/no迷う、「人材募集の別サイトへの導線をフロートかつdofollowでリンクすることが「黒」」というのは本気でしょうか?https://t.co/v0MaX50kmZ
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) November 4, 2016
公式トップコントリビュータというのは誤りでトップコントリビュータプログラムの参加者ですね。
問題はそこではなく、企業がサービスの紹介で行う自演リンクと、サービスとは無関係の「人材募集の宣伝」を自演リンク(外部ドメイン)する事についての議論になっています。
最初にお断りしておきますが、私は辻さんに対し敵意も何も無いです。
むしろ、優秀なSEO技術者として尊敬すらしています。
しかし、いきなり敵意丸出しで祭り上げられこのような仕打ちを受けて驚くばかりです。
まず、企業がサービスをdofollowでリンクする行為について
私は、あり得る話しだと思い
@mecchanikuniku 顧客にメリットが無い「募集」を追跡でfollowしているのは私が黒と言っているだけで公式でも何でもないですので記事にしないでくださいねw
— はるか (@haruka_pigg) November 4, 2016
あと自演リンクは、PageRankを上げる事が目的のリンクなので、企業がサービスを紹介するのはOKかもです。
>顧客にメリットが無い「募集」を追跡でfollowしているのは
>私が黒と言っているだけで公式でも何でもないですので
>記事にしないでくださいねw あと自演リンクは、
>PageRankを上げる事が目的のリンクなので、
>企業がサービスを紹介するのはOKかもです。
企業がサービスを紹介するのはOKだと発言しているにかかわらず
サービスとは無関係の人材募集の自演リンクを「黒」だと言った事に噛みついてきました。
私は元々感情的に何かを糾弾したわけでは無く、普通に問合せに回答しただけだったので非常に驚きました。
これに関しては、感情的と錯覚したとして謝罪をしているので、それでOKだと思います。
@haruka_pigg このあたり、同一企業が運営するリンクで悪質な意図のないものはOKというのはSEOに関わる人なら常識かと思っていました。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) November 4, 2016
本当に感情は関係ない話でしたらただの認識の誤りでしょうし謝罪します。
この発言について、少し引っかかるので、今回はこの部分を取り上げてみます。
このあたり、同一企業が運営するリンクで悪質な意図のないものは
OKというのはSEOに関わる人なら常識かと思っていました。
まず、Googleの定義から見てみましょう。
https://support.google.com/webmasters/answer/66356?hl=ja
これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
と書いています。
つまり、PageRankを上げる意図が無い場合は、違反にならないと読めます。
「悪質な意図」等はここでは出てきません。
SEO技術者を名乗る人がdofollowでリンクする事で、そのページ(外部リンク)が検索エンジンに評価されPageRankを転送し、上位に表示されるというのは、常識中の常識です。
つまり、関連企業であれdofollowでリンクする事は、検索順位を操作しようとしている意図が無いとしても意図があると見られても仕方ない訳です。(未必の故意)
さて、もうすこし踏み込んでみます。
Googleは「自然リンク」の定義をしています。
良質なコンテンツを作成すると、それが利益につながります。
リンクは編集者による人気投票のようなもので、役立つコンテンツの数が多いほど、誰かがそのコンテンツが自分のサイトのユーザーにとって役立つことに気付き、リンクを作成してもらえる可能性が高くなります。
さて、ここで私が強調している自然リンクの定義について「本質」があります。
これは「PageRankシステムの本質」と言っても良いです。
この投票を自分で行う行為、
つまり自作自演というのは、Googleが一番嫌う行為だと私は思います。
ratingシステム(マイビジネス・リッチスニペットガイドライン他)やAdSenseなどあらゆる箇所で「自作自演」を禁じています。
当然ですが投票というのは自分で行う物では無く他人にしてもらうわけです。
(厳密な選挙の揚げ足禁止、一般選挙は自演投票あり)
PageRankでは当たり前すぎて「自分で投票しては駄目」と書いていないだけです。
自演リンクは Google のウェブマスター向けガイドラインに違反します。アフィリエイトを利用する際は以下のヘルプ記事をご一読下さい。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) November 1, 2016
リンク プログラムhttps://t.co/UR0iDAjOCR
アフィリエイト プログラムhttps://t.co/dXsi1TA1zE
どのようなリンクがウェブマスターガイドラインに違反するか?ということは、実際の記事を見ていただければよいと思います。ポイントは、「PageRankや検索結果上での掲載順位を操作することを意図したリンク」です。https://t.co/1b0nwyDHYr
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) November 4, 2016
SEO技術者ならnofollowというリンク手段を知っています。
自社関連の他ドメインをわざわざdofollowでリンクして、白い目で見られるより
nofollowにすれば良いのにと思います。
日本を代表するようなSEOの権威の方が、私を祭り上げてまで大否定する内容とは到底思えませんでした。
スーパーホワイトで実績をあげてらっしゃると勘違いしておりましたが、
私が上述している「グラフに掛からないように」ギリギリの所までワルサをする事で実績をあげてらっしゃるのだと今回の件で認識出来ました。
なお、私が最初に示しております認識を変えるものではありません。
企業がサービスを紹介するのはdofollowでしかるべきですが、人材募集などコンテンツと全く関係無いサイトをdofollowでリンクする事は限りなく黒に近いと思っております。
このように、ガイドラインの曖昧な記述について、解釈が異なるものは多々散見できます。
しかしながらフォロワー数の多さを利用して「特定の人物を糾弾する」というこの主張に
Google社員がいいねするとかいうカオスも発生しています。
私はボランティアでGoogleに協力し、フォーラムにてトップコントリビュータプログラムに参加して活動していますが、そういった人物を糾弾するメッセージに「いいね」するという事は、私を同じように糾弾し、さらには、私の解釈はGoogleの意思とは真逆だとする証明にもなります。
なので私の情報は間違っている可能性もありますので、その当たりの判断は読者に任せます。
まとめ
・ランキングを不正に操作した場合、手動対策によって正常化される・手動対策の発動条件は、検索影響度とガイドライン違反度によって決まる
・手動対策を受けない様にするにはガイドライン違反をしない事である
・ガイドラインの解釈で問題が発生しそうな行為は極力避ける
ということで、各SEO技術者の判断は別れる所ではあります。
しかし、最後に一つ言わせてもらえば、
優秀なサービスやページは、何の操作をしなくても自然にリンクされ、自然に人気を獲得し、自然に投票され上位に表示するようにGoogleは努めています。
ではでは。
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