東京都の豊洲市場(江東区)の盛り土問題で、再設置された専門家会議の第2回会議が12日、中央区の築地市場であった。地下空洞内の大気測定で国の指針値を超えて検出された水銀について座長の平田健正(たてまさ)・放送大和歌山学習センター所長は「地下にたまった水に含まれる水銀が気化した可能性がある」と述べた。
【写真で見る】水がたまった豊洲の地下
10月13日から今月4日までに行った計4回の大気測定結果が報告され、9月に指針値の最大7倍の水銀が検出された青果棟は、指針値は超えているものの5~1.95倍と下がった。地下空間は密閉状態のため、今後は換気をして状況を調べる方針を確認した。
また、市場を通る道路下の空間の大気測定で、環境基準を超えるベンゼンなどが検出されたと報告された。【川畑さおり】
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