是非寄席に足を運んでみて下さい。
あなたの想像力で無限に広がるエンターテインメント。
それが落語です。
こんばんは。
ニュースチェック11、桑子真帆です。
有馬嘉男です。
こう言ったとおり、トランプさん勝ちましたね。
やりましたね、勝ちました。
アメリカ大統領選挙、歴史に残る番狂わせで、トランプさん、大勝利です。
ちなみに、この声が出るペンなんですが、クリントンさんのものもあるんです。
売り上げはクリントンさん5万本、トランプさん15万本、やっぱりトランプさんの圧勝でした。
ということで、きょうは、なぜアメリカはトランプさんを選択したのか。
アメリカ政治が専門の慶応大学、中山俊宏さんをお招きしています。
先生、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
中山先生、これ、結果、接戦というよりも、トランプさん、大勝利って、もう、その勝ちっぷりにね、僕、驚いたんですが、中山先生、確か、候補にもトランプさん残らないかもっていう見立てだったような気がするのですが。
いやぁ、はっきり言って、そう言いましたね。
ただ、最後は、当てたりするのは仕事ではないですけども、一応、アメリカを見ている者として、最後は大丈夫かなと思ってたんですが、やっぱりちょっと読みきれてなかったですね。
地殻変動がやっぱり、起こっているということなんだろうと思うんですね。
地殻変動。
少なくとも私には見えてなかった。
その地殻変動とはなんなのか、後ほど詳しく伺っていきます。
まずは、きょうの動きを振り返りましょう。
直前の支持率では、3ポイントリードしていたクリントン氏。
世界中が固唾をのんで見守った激しい選挙戦。
開票の開始直後に発表された出口調査では。
クリントン氏の陣営には、勝利を確信した支持者などが大勢詰めかけました。
ところが。
接戦が予想された州で、トランプ氏が相次いで勝利。
情勢が伝わった日本は、トランプ・ショックの様相に。
日経平均株価が一時、1000円以上急落しました。
一方、劣勢となったクリントン氏の陣営では。
勝敗が決する前から沈痛なムードに。
支持者やメディアが引き揚げる様子が見られました。
そして、開票が始まって8時間余り、FOXニュースは。
番狂わせを演じたトランプ氏。
大統領選挙で勝利しました。
安倍総理大臣は。
こんなツイートも頂いていますが、大統領選から一夜明け、現地はどうなっているんでしょうか。
ワシントン支局の広内仁記者に伝えてもらいます。
広内さん、アメリカでは今回の結果、どのように受け止められているんでしょうか。
誰も予測できなかった結果と言っても過言ではなく、大きな衝撃を持って受け止められています。
こちら、有力紙のワシントン・ポストは電子版で、トランプ氏勝利と大きく報じる一方、記事の中でトランプ大統領が、外交上、重大な反動を引き起こすのは確実だと伝え、外交面への影響は避けられないという見方を示しています。
また、まもなく取り引きが始まるニューヨーク株式市場で、株価に影響が出る可能性もあり、動揺が広がりそうです。
一方、投票から一夜明けて、オバマ大統領はトランプ氏に電話し、祝意を伝えるとともに、10日にホワイトハウスに招き、会談するとしていて、円滑な政権移行に努める考えです。
またクリントン氏も、まもなく演説する予定です。
ただ、ホワイトハウスの前では、集まったクリントン氏とトランプ氏の双方の支持者が、移民などに対する立場の違いを巡って、激しく言い争う場面も見られ、選挙戦で生じた分断の深刻さをうかがわせています。
過激で差別的とも言える発言を繰り返してきたトランプ氏が、今後、国民の融和を図ることができるのかどうかが大きな課題となります。
改めて中山さんに伺っていきます。
よろしくお願いします。
中山先生に挙げていただいたんですよね。
トランプさんの勝因のキーワードがこちらになるんですよね。
キーワード?パンドラの箱を開けた。
どういうことでしょうか。
やっぱり、これまで口にすることができなかった不安とか怒りとかっていうものを、言ってもいいんだって。
その不安とか怒りっていうのは、主として白人の低所得層よりも広いサポートベースがあるということが、きょうはちょっと分かったんですけども、でも、トランプ・サポーターのコアですよね。
つまり、白人の比較的低所得で、このままいくと、自分たちの居場所がなくなるっていう。
で、アメリカは今、いろんな意味で変わっていってるわけですけれども、オバマ大統領っていうのは、そのまさに変わるアメリカを象徴する大統領だったんですね。
そういう変わっていくアメリカの中で、自分たちの居場所がなくなっていくんだと。
ただ、それを言うと、結局変わっていくアメリカを否定することになるので、あなたたちは時代についていけないんですねって言われちゃうケースが多かったんですけれども、トランプ氏は、その不安を、まさに表現することが、非常にストレートに、それを表現していいんだよと。
その不安を。
その背景にやっぱり、これまで自分たちがアメリカを支えてきたと思っていた白人の居場所が、アメリカ社会の中でなくなってきてるという。
人口の絶対数が減っているということですか?
選挙のたびに2%ずつぐらい減っていって、2040年代の半ばには、白人は相対として少数派になるという数も出てますから。
この先、マイノリティーになると。
ですから、ここでストップをかけないと、やっぱり自分たちの知ってるアメリカが、何かもう手のひらからすり抜けていってしまう、そういう恐怖感があったんですよね。
一方で、グローバリゼーションの波の中で、生き残っていくすべを身につけてないと、そういうことから仕事を失い、不安を感じ、白人男性について、こういう数字があるんですけれども。
人口の内訳。
死亡率。
死亡率のほうですかね。
これですね。
アメリカ男性は赤い線ですね。
これだけが増えています。
ほかはオーストラリア、カナダ、アメリカにいるヒスパニックも減っているのに、アメリカの白人だけが増えているんですね。
この死因の、たぶん、データもあると思うんですね。
原因。
原因ですね。
この赤いライン、中毒がもう急増していますね。
そして、自殺と続いています。
非常に強力な鎮痛剤だったりとか、ヘロインであったりとか、今までその都市のゲットーにしかないといわれていた問題が結構、中西部の田舎町なんかで広がっていて、それがやっぱり、自分の実行イメージと自分の置かれている状況のギャップで、絶望していって、そういう薬物に頼っていって、命を落としているという、そういう不安な状況があったわけですけれども、そこにやっぱり、トランプ氏がうまいことばを当てはめたということなんだと思いますね。
その白人の皆さんの絶望感というのは、そんなに大きいということですか?今回の結果は。
そういうことだと思いますね。
やっぱり今、アメリカが進んでいる方向に対する違和感。
それはまあ、例えば、われわれなんかがよく行くニューヨークや西海岸等ですと、あんまり聞こえてこないんですけれども、やっぱりトランプ現象の震源地というのは、例えばオハイオであったりとか、ペンシルベニアだったりとか、今回もそういう所でトランプ、非常に善戦しましたけれども、そういう所の声を、あんまり聞き取れなかったと。
私自身、実は取材に行かせてもらって、トランプサポーターたちとずいぶん意見を交わしたんです。
これ、写真。
この人たちの痛みとか、思いの神聖さっていうのは、私なりに分かってたつもりだったんですけども、ここにも、まさにこの屈強な白人。
真ん中にトランプ氏が小さく写ってますけれども、こういう人たちと話して、この人たちの思いというのは非常に強く感じたんですけれども、それでも、やはりトランプ氏というのは、かなり特異なキャラクターと、世界観の持ち主なんで、最終的にはアメリカ人は、違う選択をするのかなと思ってたんですけども、やっぱりそれでも、見えていない部分が大きかった、怒りが大きかった、クリントン氏に対する不信感が大きかったということなんだと思うんですよね。
中山先生、僕はショッキングだったんですけれども、トランプさんが過激にこれまで発言してきた、差別主義的な発言、それから排他的な、あるいは白人中心的な発言を、これだけのアメリカ人がサポートしているのかっていうことに衝撃を受けたんですが。
それはちょっと、構図が違うと思うんですよ。
今は選挙キャンペーンというのは、非常に緻密に作り上げられてて、例えばヒラリー・クリントンのツイッターなんていうのは、どういう効果があるかということから、きちんと計算して、当然ツイッターしてるわけですよね。
ですから、たぶんクリントンのツイッターっていうのは、彼女自身ではなくて、選挙対策本部がやっていると。
でも、トランプ氏の場合には、例えばクリントン氏とのディベートで、きょうは負けたなっていうふうに、たぶん本人が思うと、もう、その晩、3時ごろ、4時ごろ、本人がツイートするわけですよね。
未明のツイートでしたよね。
未明のツイートですよね。
本人の。
ですから彼のことばなんですよ。
それから言ってはいけないこと、本来だったら。
女性に関して、マイノリティーに関して。
それも、これは誰かが振り付けてるんじゃないか、彼自身のことばだなと。
作りもののクリントンに対して、確かにちょっとまずいことを言ってるけど、このトランプっていう男は、自分のことばで話してるっていう。
ですから、われわれが彼の弱みといいますか、マイナス点だと思ってたことが、実はトランプ・サポーターの間では、やっぱり強みとして作用していたということなんだろうと。
ですから、全くなんか違うものを見てた感じが。
そうですね。
今回、白人革命ということばを、日本の外交筋から聞いたんですけど、要は白人の比較的低い所得層からの革命だと。
階級闘争のような、様相を呈していて、これ、なかなかもう一回、アメリカ社会が、トランプさんが呼びかけたようには一致団結できるのか、リユニオンできるのかと思うんですが。
ツイートでも白人至上主義が広がりそうというのもありますけど。
確かに、きょうの演説、大統領らしくっていうことを、かなり意識したと思うんですが。
と思いました。
このやっぱり、1年半、とにかく敵を作ってきたんだと思うんですよ。
これほど敵対心を持った、いわば、グループを抱えて発足した新大統領っていうのは、なかなかいないと思うんですよね。
オバマ大統領のときも、黒人大統領ということで、いろんな思いありましたけれども、それでもなんか一つにまとまるような雰囲気がありましたが、今回は新政権が誕生し、アメリカが新しい方向に一歩踏み出すっていう、そういうなんか新しさというか、気持ちよさっていうのを、私はちょっと感じることが。
できないですね。
でもそういう新しさがある中で、これまでサンダースさんを、例えば支持していた若者ですとか、あとはクリントンさんを支持した移民とか、そういう人たちは怒りをどこに向けていけばいいのか分からない状況になっているんじゃないんでしょうか?
結局、ヒラリー・クリントンだけではなく、ビル・クリントンもそうだと思うんですけれども、結局、中道路線を、保守派が優勢の時代に、中道路線をうまく打ち出したということが、恐らくクリントン夫妻のレガシーなわけです。
でも、サンダースとか、ほかの人たちはもっとオバマ時代でもあるし、もっと左に行っていいんだと。
ああいう中途半端な、真ん中にすり寄るようなメッセージを出したから、結局、こんな結果になったんだというふうに思いつつも、一方で、後悔はしてるんじゃないかなという気はしますね。
それはトランプのアメリカと、クリントンのアメリカ、サンダース支持者は恐らく、クリントンのアメリカのほうがよかったっていうふうに、今は思っている可能性というのは、相当高いんじゃないでしょうか。
そうですか。
やっぱり気になるのは、トランプさん、日本に対してどう見ているのか、日本をどう見ているのか、考えているのかという点なんですよね。
トランプさん、これまではこんな発言があったわけです。
日本にとっては驚くべき発言が相次いでいたわけですけれども、今回、そのトランプさんが勝ったことによって、日本国内では不安の声が相次いでいるんです。
愛知県にある金型メーカーです。
きょうは大統領選挙の行方から目の離せない一日となりました。
予想以上の。
やばいよ。
やばいですよね。
この会社は、アメリカの自動車メーカーなどに製品を輸出していて、売り上げの60%を海外で稼いでいます。
入ってきたトランプ氏当選確実のニュースに。
在日アメリカ軍の専用施設の74%を抱える沖縄では。
被爆地、広島。
日本の核保有を容認する考えを示しているトランプ氏の勝利に被爆者は。
さまざまな企業ですとか、あとは基地を抱える沖縄や、あと被爆地、広島からの声がありましたよね。
トランプ・ショック。
日本全国走ったわけですよね。
でも、起きているということですよね。
今、ニューヨークの取り引き、株価出ましたね、取り引き始まった。
値上がりしています。
きのうも値上がりして、きょうもこの結果のあとを受けて値上がり、これ、どういうことですかね。
日本、ヨーロッパ、アジア各国とも、株下げたんですが。
今入った情報によりますと、この共和党のトランプ氏が勝利したことによって、先行きの不透明感から売り注文が出る一方、インフラ関連など、業種によっては買い注文も出ていて、ダウ平均株価は小幅な値動きとなっていて、今は上がっているということでしたね。
どうですか?先生。
やっぱり金融機関への規制等、クリントン候補はかなりはっきり言ってたんで、その心配がなくなったというようなことも、作用しているのかもしれないですね。
では、その日米関係について伺っていきますが、まずは気になるのは、日米同盟のほうですよね。
安全保障など。
不安ですよね、当然。
ただ、今のVTRは、日本を中心にした発言が多かったんですけれども、彼は、日本、ドイツ、韓国、サウジアラビアとか、そういう国々に対して、安全を提供してきたけども、アメリカはそれから特に何も得られていないということを言ってるんですが、要は、グローバルなコミットメントに対する不信感というのは、相当あると思うんですよ。
同盟っていうのは、秩序を維持するための装置ですけれども、秩序というのは手に取って確認することはできないですよね。
分かりにくいといいますか。
ですから、具体的な脅威みたいなものがあれば、トランプはたぶん、力を行使して、それを潰しにかかると思うんですけれども、同盟の維持みたいな、秩序の維持、規範の維持みたいなことは、やっぱりもう、やってもしょうがないっていうのは、世界観があるような気がして。
確かに、なかなかはかりにくいものではありますよね。
はかりにくいんですよね。
ですから、アメリカは具体的に、どういう利益を得ているのかという話になるわけですよね。
たぶん同盟みたいなものの機能というのはトランプ氏の頭の中に入っていないということと、あとはやっぱり、同盟っていうのは、特に日米同盟というのは、なんか特定の脅威を設定して、それに対処するっていう側面ももちろんありますけれども、それと同時に、日米という、その価値を共有する2つの国が、この地域で、その必要な秩序を一緒に守っていこうよ、作っていこうよという取り組みなわけですけれども、そういう価値観を本当にこの共有できるリーダーなのかっていう不安が、まだ分からないですよ。
あんまり過剰反応すべきではないと思うんですよ。
つまり、キャンペーンで言ったことと、実際の政策というのは、おのずと別物なので、ただ、彼が言ってきたことを積み上げていくと、どうもこれまで日本外交が直面したことがないような日米関係っていうのが。
しかし、防衛費の負担増、それから核発言。
これは本当に、キャンペーン中のキャッチフレーズなのかどうかっていうことですよね。
すごく気になりますけど。
核武装については、私は個人的には、日本は核武装することによって得られるメリットというのは、少ないと思うので、すべきではないと思いますけれども、やっぱり自前の能力っていうのは、やっぱり高めていかないといけないと思うんですよね。
今後ももしかすると、このトランプ氏的な世界観を持った大統領が出てくるかもしれない。
そういうときに、本当にいいんですかと。
日米同盟っていうのは、何も日本だけが、なんらかのベネフィットを得ているわけではなくて、アメリカにとっても重要なんじゃないですか?と。
そういうふうにこの同盟を扱っていいんですかと言い返せるくらいの、やっぱりちゃんと能力と、日本人自身の意識ですね。
を、逆に高めていかなきゃいけないなっていう感じがしますね。
これ、日本でも、この議論、もう避けられないですよね。
正面から今、始める、今、もっと本格的にやる時期ですよね。
そうだと思いますね。
去年の安保法制、あれは別に、トランプ対策というわけでもなんでもなかったですけども、今の法律の枠内でできることを、なるべく最大化させていくというところについては、プチトランプ対策的なところもあったと思うんですよ。
たぶんそれだけでは十分ではないので、日本自身のためにも、それから、アメリカをこの地域に引きつけておくためにも、つまり日本は単独でこの地域の秩序を支えるということは、なかなか難しいわけで、一番望ましいパートナーを見つけていく必要があると思うんですよね。
それがアメリカであるということは、今も変わりはないと思うんで、アメリカをこの地域に引き付けるっていう、その意識をより強く持つことが必要かなという感じはしますね。
その契機ですね。
TPPはこれ、中山先生、どうなりますか。
難しいと思いますね。
1年前ぐらいは、TPPなんて言っても、アメリカ人、誰もなんのことか分からなかったわけですよね。
でも今はある種、反TPPが社会運動化していて、ある種、グローバリゼーションの負の効果を象徴するなんか、ことばになっちゃってるんですね。
具体的にじゃあTPPが何かっていうと、分からない部分もあるんですけども、ですからこれ、共和党のみならず、当然、民主党のほうも反TPPっていう勢いは、非常に強く、今、現実的にこのTPPで、特にトランプ自身は、もうかなりはっきりと、グローバリゼーションそのものを退けるべき潮流として位置づけているんで、トランプメッセージのかなりコアな部分にあると思うんですよ。
それがどれほど確固たる世界観に基づいたものかは、分からない部分はあるんですけれども、でもトランプ・メッセージのコアであることは確実なんですよね。
ですから、あまり楽観視はできないといいますか、非常に厳しいと思いますね。
ただ、日本は次のラウンドの交渉等もあるんで、ここできちんとやったということを、アメリカに対して示すためにも、私はやるべきことを日本としてやるべきだと思いますけれどもね。
なるほど。
トランプさんは政治経験がないわけですよね。
そうするとこれから、大統領になっていくにあたって、どんなスタッフをそろえていくのか、どう見てらっしゃいますか。
その点がやっかいなところで、大体もうこの時期になると、いずれが勝っても、どういう人がなんとなく閣僚になるかとか、アジア政策は誰が取りしきるだとかも見えてくるんですけども、トランプ陣営の場合には、やっぱり政治経験がないということから、ほとんど、そのトランプ人脈というのが見えてこないということと、例えば外交安全保障でいいますと、共和党系の外交・安全保障の専門家はほとんど、というか、かなりの部分がトランプ政権には協力しないっていう書簡に署名したりしているんですよね。
もちろんその人たちが戻ってくるっていう可能性もありますけれども、見えないですね。
結局、政策っていうのは人なんで。
その人が見えないということは、結局、どうなるか分からないと。
アメリカは政権が変わると、人を、新しいポストを人で埋めていかなきゃいけないわけですよね。
それがスムーズに行くとも思えないので、トランプ政権がうまい形で、このテークオフするには、かなり時間がかかると。
そのいわば隙を見て、いろんな国々がそれに対してある種の挑戦を仕掛けてくるという構図は、十分に考えられていますね。
なるほど。
この期間、日本としては、トランプさんにどう動きますか?
過剰反応せずに、日米同盟はやっぱりアメリカにも重要だし、この地域にとって不可欠なものだというふうに、やっぱり辛抱強く語りかけるということじゃないですかね。
こちら側から?
当面はそれしかできないと思いますね。
そうですね。
そして今、ニューヨークダウ平均株価は、また下げに入りました。
今、小幅な値動きになっているということですね。
きょうは中山さんと共にアメリカ大統領選挙についてお伝えしました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは、きょうのそのほかのニュースをチェックしていきます。
まずは、社会と科学のニュースです。
福岡市のJR博多駅前で、きのう、道路が大規模に陥没した事故。
市は、セメントなどを混ぜた特殊な土砂を投入して、穴を埋め戻す作業を続けています。
現在も一部で断水するなど、ライフラインへの影響が続いていますが、今月13日までに仮復旧させたうえで、14日を目標に、現場付近の通行を再開させる方針です。
宮城県石巻市の大川小学校の裁判で、東日本大震災の津波で犠牲になった児童の遺族もきょう、控訴しました。
この裁判で、1審の仙台地方裁判所は先月26日、石巻市と宮城県に対し、原告の遺族全員に、合わせて14億円余りの賠償を命じましたが、石巻市と宮城県は判決を不服として、おととい控訴しています。
今月の過労死防止月間に合わせて、厚生労働省が開いたシンポジウムで、去年、過労のため自殺した、電通の元社員、高橋まつりさんの母親が、講演しました。
きょうは幸美さんは、10分間お話をされたんですね。
その中で、今、この瞬間にも、娘のように苦しんでいる人がいるかもしれない。
過労死、過労自殺は、偶然起きるのではなく、いつ起きてもおかしくない。
この、先ほどの命よりも大切な仕事はないというメッセージ、一人一人が重く受け止めないといけないなと思いましたね。
それでは国際のニュースをチェックします。
ロンドン近郊で9日朝、路面電車が横転する事故があり、これまでに5人が死亡、およそ50人がけがをしました。
現場の上空からの映像です。
横倒しになった車両の周りで、作業に当たる救急隊員の姿が映っています。
事故は9日朝、ロンドン近郊のクロイドンで起きました。
警察などによりますと、この事故で、5人が死亡したほか、およそ50人が病院に運ばれ、手当てを受けているということです。
また2人が今も車両の中に閉じ込められているということです。
現場は線路が大きくカーブしながら分岐する地点で、当時は大雨が降っていたということです。
イギリスの公共放送BBCは、警察が、列車の運転手の身柄を拘束し、事故原因の調査を進めていると伝えています。
ソビエト時代の核実験で、多くの人たちが健康被害に苦しむカザフスタン。
そのナザルバエフ大統領が、広島を初めて訪問し、原爆資料館で、被爆遺品などを見学しました。
スピーチでは、私たちはともに被ばく者であり、核兵器の悲劇を二度と起こしてはならないという同じ願いを持っている。
われわれには、将来の世代に対し、核兵器を廃絶する大きな責任があると述べ、日本と協力して、核兵器廃絶を目指す考えを強調しました。
あの大統領は、世界中の指導者に、ここに来るように訴えたい。
ロシアのプーチン大統領にも、ぜひ広島、長崎を訪問したほうがいいと伝えると、こういう話でした。
そうなんですね。
続いてチェックスポーツいきましょう。
大成さんです。
よろしくお願いします。
シャキシャキチェックしていきましょう。
お願いします。
まずはサッカーですね。
サッカー。
サッカー、天皇杯は4回戦。
アマチュアチームで唯一勝ち残っているホンダFCが、J1のチームに挑みました。
ホンダFCは、Jリーグ勢に3連勝して、勝ち上がってきました。
前半18分。
スルーパス出た、スピードがある、久野、チャンスがある。
いしざき、先制!ホンダFC!
J1のFC東京相手に、久野が落ち着いて決めました。
このまま折り返しましたが、後半6分。
シュートが味方の選手に当たって、コースが変わりました。
同点に追いつかれます。
さらに35分。
室屋に決められました。
快進撃のホンダFC。
4回戦で力尽きました。
史上初の3連覇を目指すガンバ大阪は、J2の清水エスパルスと対戦。
後半、ガンバは呉屋。
決めることができず、試合は延長戦に入ります。
延長後半7分、ガンバのコーナーキック。
1メートル92センチの長沢が、難しい体勢から決めました。
ガンバが競り勝ち、準々決勝進出です。
ホンダ、惜しかったな。
もう1試合は、J1のアルディージャが勝ちました。
J2・横浜FCは、初のベスト8はならず。
三浦知良選手は、出場しませんでした。
本当にホンダは惜しかった。
ちょっとフライングしましたけどね。
ジャイキリってなんですか?
ジャイアントキリング。
JFL・日本フットボールリーグに所属しているチームで、J1、J2、J3のさらに下なんですよね。
大物食いってことですか?
そうか。
健闘しましたね。
失礼しました。
そしてこちら、後ろが4回戦、残りの5試合、12日に行われます。
一方、ワールドカップ出場を目指す日本代表は、あさってのオマーンとの強化試合に向け、練習。
注目はこの選手です。
4年9か月ぶりに代表に復帰した久保裕也選手。
スイス1部リーグで3試合連続ゴールと好調です。
リオデジャネイロオリンピックは、所属クラブの都合で出場できず。
年齢制限のない日本代表で、22歳のフォワードが活躍を誓います。
こちらは、野球の日本代表、あすからメキシコ、オランダと強化試合4連戦です。
日本にとっては、来年3月のWBC・ワールドベースボールクラシックへ向け、貴重な実戦の機会。
初戦、メキシコ戦の先発は。
強化試合で使うボールは、公式戦とは違うWBC公認球。
武田投手は、しっかりコントロールして、低めに投げたいと意気込みました。
ここまでスポーツでした。
では続いて政治、ビジネス。
アメリカの選挙結果にかかわらず、日本は規定方針どおりです。
TPP協定の国会承認を求める議案などの、衆議院本会議での採決について、衆議院議院運営委員会は、理事会で協議しましたが、与野党は折り合いませんでした。
これを受けて佐藤委員長が、あす、本会議を開き、採決を行うことを職権で決めました。
このあと、民進、共産、自由、社民の野党4党の幹事長・書記局長が会談し、山本農林水産大臣が辞任しない中で、衆議院本会議で採決することは認められず、山本大臣に対する不信任決議案の提出も視野に、結束して対応していくことで一致しました。
宇宙開発への民間事業者の参入を促進するため、一定の基準を満たした民間事業者にも人工衛星の打ち上げを認めることを柱とした、宇宙活動法などの法律が、参議院本会議で可決・成立しました。
これについて、超小型衛星を打ち上げる格安ロケットの開発を目指している、北海道大樹町に拠点を置くベンチャー企業は。
失敗したときのリスクもありますよね。
そうなんですよね、じゃあ、どうするかっていうのは、解決のヒントはアメリカにあって、30年以上前なんですけれども、保険で払いきれない損害は国が補償するということになったんですね。
だから、民間企業がどんどん、アメリカで参入したんですよね。
じゃあきょうの日本の法律も
盛り込まれてると。
盛り込まれてる?じゃあ、後押しするかもしれないと?
ぜひしてほしいなと思いますね。
では気象情報、三宅さんです。
こんばんは。
きょうは北風の冷たい一日となりました。
風がね。
東京で、そうなんですよ、風が冷たくて、東京では木枯らし1号が吹きました。
上空の強い寒気の影響で、秋田、盛岡、山形、長野では、初雪を観測しています。
この時間も北日本の日本海側を中心に、雪が降り続いているんですけれども、このあとの雪や雨、風の予想を見ていきましょう。
明け方までは強い風を伴って、猛吹雪となる所がありそうです。
ただ、昼ごろになりますと、雪がやんできて、北海道の暴風も次第に収まってきそうです。
午後になりますと、西から低気圧が近づいてきまして、天気、下り坂となります。
昼ごろには九州で雨が降り始めて、午後は雨雲、東へ広がっていきます。
あすの夜、日付が変わるころには、東海地方で雨足強まる所が出てきそうなんですね。
あす朝、雨が降っていなくても、東海から西の地域の方は傘を持ってお出かけください。
あすも寒さ、続くんです。
気温見ていきますと、けさよりも、朝の気温、低くなる所が多くて、札幌は氷点下2度。
そして日中も気温が上がらず、1か月ほど先の寒さ、師走の寒さとなりそうなんですよね。
東京は12度ということで、きょうよりも3度も低くなります。
冬物のコートで、あすもお出かけください。
顔が寒そう。
では各地の詳しい天気を見ていきます。
生字幕放送でお伝えします2016/11/09(水) 23:15〜23:55
NHK総合1・神戸
ニュースチェック11[字]
“驚くべき番狂わせ”トランプ氏が米大統領へ▽衝撃の結果に日経平均株価900円超値下がり▽日本の安全保障・経済への影響▽米国内の分断は・かじ取りは今後どうなるのか
詳細情報
番組内容
【キャスター】有馬嘉男,桑子真帆,【スポーツキャスター】大成安代,【ニュースリーダー】井原陽介,【気象キャスター】三宅惇子
出演者
【キャスター】有馬嘉男,桑子真帆,【スポーツキャスター】大成安代,【ニュースリーダー】井原陽介,【気象キャスター】三宅惇子
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ニュース/報道 – 定時・総合
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