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【ゴルフ】

上原、初日は前代未聞の68罰打 勘違いしてルール違反だった

2016年11月13日 紙面から

第2日、9番でティーショットを放つ上原彩子。第1ラウンドの「68罰打」がたたり、通算65オーバーで予選落ち

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◇伊藤園レディス<第2日>

 ▽12日、千葉県長南町・グレートアイランドC(6639ヤード、パー72)▽曇り、17・3度、北0・8メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽93選手(うちアマ3人)▽観衆6164人

 前日のサスペンデッドによる第1ラウンド未消化分と第2ラウンド18ホールを続けて行い、米ツアーから帰国参戦した上原彩子(32)=モスバーガー=が大会ローカルルールの「リフト&クリーン」を誤認、第1ラウンドのスコアに合計68打のペナルティーが付き、ツアーワースト記録を大幅更新する18ホール141のスコアとなる珍事が起こった。松森彩夏(22)=スターツ=も不注意による池ポチャが原因で2罰打を科された。

 「えっ? 私、全部1クラブ(レングス以内)でやりました…」。上原のルール誤認が発覚したのは、第2ラウンドスタート直前だった。「昨日のサスペンデッド前に第1ラウンドはホールアウトしてました。今朝10番ティーのスタートテントでローカルルール説明の紙を見て、あれ? と思って確認したら…」。

 前日午前の激しい雨でコースが荒れ、競技委員会から通達された追加ローカルルールは『フェアウエー区域に止まった球は罰なしに拾い上げて拭き、リプレースすることができる』というもの。これを上原はリプレースでなく1クラブレングス以内に置き直せる、と勘違いしたという。「米ツアーではたいてい1クラブ内プレースなのでそう思い込んでしまった」。

 つまりゴルフ規則20−7にある誤所からのプレーを「19回」行い、それに対しての罰が各2打ずつ付加されることに。さらに、その罰打を加えずにスコアカードを提出していたため過少申告(規則6−6dスコア誤記)。またこの6−6d例外項『スコアカード提出前に罰を受けていたことを知らなかった場合は競技失格にはならず、違反をした各ホールに2打追加の罰を受ける』で、行為をした合計15ホール×2=30罰打加算。19回×2=38とトータルすると68罰打が乗せられ、73だったはずのスコアが141となってしまった。

 「ひどい雨の中のラウンドだったこともあり、マーカー選手もお互いぜんぜん見ていなかった。でもルール詳細は口頭でも言われたと思うし、完全に私の思い込みと確認ミス。ツアーワースト記録…しっかり受け入れて、今まで以上に慎重に注意してプレーしていかなければと思います」。第2ラウンドは68で回ったものの、やはり68罰打が響き、飛び抜けた最下位。上原の今季最終戦は手痛い教訓とともに終わった。

  (月橋文美)

 

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