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【大相撲】

豪栄道、綱とりへ「腹決めてやるだけ」 九州場所きょう初日

2016年11月13日 紙面から

土俵祭りに参加した豪栄道(中央)。今場所、綱とりに挑む(中村太一撮影)

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 大相撲九州場所の初日を翌日に控えた12日、会場の福岡国際センターで土俵祭りがあった。綱とりに挑む大関豪栄道(30)=境川=や通算1000勝にあと3勝と迫る横綱白鵬(31)=宮城野=ら三役以上が勢ぞろいし、審判部の親方衆らと15日間の土俵の安全を祈願した。

 力士の頂点を目指す土俵を、3横綱と並んで見つめ続けた。豪栄道は、口元を引き締めて「腹決めてやるだけ」。短いひと言に決意を込めた。

 綱とりの壁役を宣言する白鵬だけじゃない。初日から難敵がずらり。関脇、小結経験豊富な幕内栃煌山は、小学生のころから競って互いに手の内を知り尽くす。2日目には、大関とりを目指す関脇高安と激突する。

 八角理事長(元横綱北勝海)は、場所を混戦と予想。優勝を争う一角に豪栄道を挙げて「序盤が大事。そこで一つ一つ勝っていく。その積み重ね。そうすると勢いに乗り、体も動くようになっていく」と展望した。

 ただし、本人は「1日1日だよね」と気負いはない。秋場所の全勝優勝で得た自信は大きい。師匠の境川親方(元小結両国)が強調する「どれも15分の1」の姿勢を貫く構えだ。

 豊富な稽古量を維持して、初日を翌日に控えたこの日も福岡県大野城市の境川部屋で立ち合いを入念に確認。横綱日馬富士や師匠から絶賛された肉体の充実について「しっかり準備できて、仕上がっている」と言い切った。心身とも万全の豪栄道が、相撲人生最大の勝負に打って出る。(志村拓)

 

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