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 川崎市川崎区塩浜2丁目の2世帯住宅で12日午後5時25分ごろ、2階に住む天野民子さん(79)と息子の健一さん(54)が倒れているのを訪ねてきた親族の男性が見つけ、110番通報した。2人は首に傷があり、その場で死亡が確認された。遺体の近くで、カッターナイフと「生きるのに疲れた」といった内容の遺書が見つかり、川崎臨港署は無理心中の可能性もあるとみて調べている。

 署によると、2人は部屋で首から血を流して横向きに倒れていた。2人暮らしで、捜査関係者によると、健一さんが民子さんの介護をしていたという。

 1階に住む親族が暗くなっても部屋の明かりがついていないことに気づき、訪ねたという。(桜井健至)