「オハイオ州の勝者が当選」続くか…全米の縮図

 【ワシントン=大木聖馬】8日投開票の米大統領選で、接戦州と位置づけられるオハイオ州の選挙結果に注目が集まっている。

 同州は産業構造や人口構成などから「全米の縮図」と言われ、1964年以降、同州を制した候補がいずれも大統領となってきたが、事前の予想では、半世紀以上に及んだ「伝統」が崩れる可能性が出て来たためだ。

 米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」がまとめた7日時点の同州の世論調査平均支持率は、トランプ氏が45・8%、クリントン氏が42・3%で、トランプ氏が約4ポイントリード。ただ、RCPの選挙人獲得予想で優位に立つクリントン氏が同州を落としても、選挙は勝ち抜けるとの分析がある。

 分析通りとなれば、共和党のリチャード・ニクソン氏に同州を取られながらも当選したのは民主党のジョン・F・ケネディ氏だった1960年以来となる。