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今まで死ぬほど苦しんできたことが、言葉として相手に伝えられない。

考えるとそれは、『怖い』からだと思う。

自分が、死ぬほど苦しんでいることを他人は受け流す。
すなわち伝わらない。
伝わらなかった結果の、そっけない返答が私をより一層の苦しみにおとしいれる。

ETS手術を受け、その後遺症に苦しんでいる。

それが、相手に言葉として伝わらない。

ならば、汗じみでみせつけてやればいいじゃないか!
としても、自尊心がそれを拒む。

私の後遺症を、言葉で文章でまとめることはできないのだろうか?

汗の苦しみを伝えると。

『私も汗っかきです。新陳代謝がいいってことじゃないですか』

味覚性発汗が物凄いんです。

『私も辛いものを食べると汗をかきます。』

汗で、椅子が濡れるんです。

『私も、汗っかきですから』

もういいや。本当に『もういいや』となり、それ以上の言葉はなくなります。

私は、この体の本質を自らの言葉や文章で伝えることはできないのだろうか?

どの様な言葉を駆使しても、この体の苦しみを伝えることはできない。

15年以上考えて、考えて、考えても私のこの頭では、『人に伝える』ということすらできない。

それはくやしい。あまりに口惜しい。
もっと言葉を知っていれば。
もっと伝えることを学んでいれば。
もっと、もっとと心が乱れる。

私の不勉強が招いたことなのかもしれない。


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