「刺しゅう本を買うほど裁縫にハマってしまいました」
お芝居に触れたきっかけは小学校の頃に入った子ども劇団でした。当時は習い事の1つという感覚だったのですが、高3の時に自分でお芝居の道を選んだのは、昔の経験や本番の楽しさが体に残っていたからかなと思います。
今「べっぴんさん」で演じている君枝は裁縫が得意な役なので、撮影前からすみれちゃん(芳根京子)と良子ちゃん(百田夏菜子)と練習に通っていたんです。人見知りの私にも2人は明るくて、すっと懐に入り込むように接してくれて。どんどん仲良く信頼できる関係になれたのは2人の人柄のおかげだと思います。裁縫は針の持ち方から教わりましたが、難しくて初日は基本であるなみ縫いで精一杯でしたね(笑)。でもやり出すと楽しくて、刺しゅう本を買ってホテルで没頭するほどハマっちゃいました。また、君ちゃんは病弱ゆえに生きる大切さを誰より感じてきた子だと思うんです。自分の信じるものを持って生きることで、体への恐怖や不安を補ってきたんじゃないかなと。そんな君ちゃんがこの先どう困難を乗り越えていくのか。その変化をしっかり演じられたらと、そして君ちゃんを演じ切った時、常に堂々と構えていられる女優になれていたらなと思います。
<本日の私服>
ゆったりシルエットが好きなのですが、今日は徹底的にゆるゆるにしてみました(笑)。赤靴下×革靴は最近お気に入りの組み合わせ。
<かばんの中見せて!>
帰省した時に久々に父と街歩をして、父の友人の店で買ってもらったカードケース。
家の鍵を裸で持っていたら「危ないから」と裁縫の先生がポーチを作ってくださいました。
Photo=中越春樹 Interview=宮浦彰子 Styling=土村芳