借金はできれば返済したい。でも、どうしても返済できない人のために、負担を減らす債務整理という手段もあります。借金問題を解決するためさまざまな手段をご紹介します。

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家族にバレずに任意整理する方法。夫にも内緒で借金を減らした体験談を通じて理解しよう

投稿日:2016年11月12日 更新日:

「家族に内緒にしている借金がどうしても返せそうにない。債務整理をしたいけれど、家族にバレてしまうリスクは避けたい…」

このような悩みをお持ちの方も多いかもしれません。借金の悩みは親しい人にほど打ち明けにくいものですよね。

任意整理を使って、家族にバレずに債務を整理する方法について、今回は解説します。

家族に内緒で債務整理するなら任意整理がおすすめ

家族への隠し事って難しいですよね。

特に法律が絡むようなケースは、自宅に正式な(法的効力を持つ)書類が届いたりして非常にバレやすいです。

では、奥さんやご主人に内緒で借金を減らすことはできないのでしょうか?

結論から言うと、家族に秘密にしている借金を債務整理するのであれば、「任意整理」という方法を選択するのが良いです(任意整理は債務整理の一種です)

任意整理は裁判所を通さずに債権者側と直接交渉を行う方法です(多くの場合は弁護士や司法書士に依頼して交渉してもらいます)

なぜ任意整理が良いのか?

任意整理の手続き中の連絡はすべて弁護士や司法書士を通して行うことになるので、借金の督促状や金融機関からの電話連絡が自宅に来ることもありません。

そのため、家族共用の郵便受けなどで書類が見られてしまう、なんて失敗はありません。

当事者間での話し合いで債務整理を進めるという任意整理の特徴が、家族に内緒で債務整理を行うことを可能にしています。

体験談:家族に内緒で任意整理した経験

30代主婦です。

借金が出来始めたのは6年くらい前です。クレジットカードで決済する習慣だったのに、リーマンショックによる金融危機で派遣切りにあって急に収入がなくなりました。

運悪く旅行代や洋服代の支払い時期が重なるタイミングでクレジットカードの支払い時期が到来し、その返済のために消費者から借りたのが始まりです。

その後、借金のし易さを知ってしまってため、ちょくちょく借りるようになり、複数の消費者金融で合計250万くらい借りました。

しかも、新たな働き先は見つかりません。

典型的な多重債務者のパターンのようです・・・

しかし恋愛運は落ちず、今の旦那に出会います。

1年程度の交際を経て(交際期間中の出費はほとんど夫が負担してくれた)結婚に至ります。
結婚生活は順調でしたが、借金のことはどうしても夫に言えませんでした。

結婚したころには、何とか派遣での仕事が再開できたのですが、1か月分の収入がほぼ借金の返済で消えるイメージです。

夫も、時折届く消費者金融からの封筒から借金を返済していることには気づいていたと思いますが、まさか月々12万円もの借金返済を行っていたとは、想像もしていなかったでしょう。

でも、300万円近い借金がある状況から黙って結婚したという負い目もあり、打ち明けられませんでした。

「夫にバレたらどうしよう」「本当に返済できるのだろうか」と、精神的に追い詰められてきて、自己破産を検討しました。

しかし、自己破産では夫に知られてしまいます。

そんななか、任意整理なら家族に知られずに借金が減額できると知り、利用してみることにしました。

任意整理は素人には難しいらしいので、私も弁護士や司法書士などの法律の専門家に依頼しようと思いました。

具体的にどうしたかというと、任意整理の手続きをスタートするためには、まずはインターネットの相談申し込み窓口などから法律事務所(司法書士事務所も検討したが)とコンタクトをとりました。

インターネットから申し込むと実際に事務所に出向いて相談する日時を指定してくれました。

その際、収入状況や借金額がわかるようにいくつか書類を指定され、それをそろえて持参しました。

実際に相談するときには「夫には絶対にバレたくない」ということを正直に依頼する弁護士に伝えておきました。

弁護士さんから、「家族に知られたくないことを正直に言ってもらえる人とは仕事がしやすい」と言ってもらえました。嘘や見栄を張る人が多く、債務整理の支障になってしまうケースがあるようです。

弁護士(や司法書士)には依頼者の不利になるような行動をとってはならないという義務があるため、よほどのこと(手続きの途中であなたと連絡がとれなくなった場合など)がない限り家族に連絡するというようなことは無いです。

なお、相談時に必要になる書類はあなたの収入を証明する書類(源泉徴収票や給与明細など)や、免許証などの本人確認書類、どこからいくらぐらい借金しているのかといった情報です(正式なものでなくても、自筆のメモなどでもOKです)

弁護士と委任契約を結んだ

その後は事務所に出向いて無料の相談を受け、正式に依頼を行う場合には弁護士や司法書士と「委任契約」を結びます。

委任契約を結ぶと、専門家から債権者側に対して「受任通知(この人は債務整理を開始しましたよ、という通知です)が送られます。

法律上、この受任通知を受け取った金融機関は債務者本人(つまりあなたのことです)に対して借金の督促をしてはならないことになっています。

そのため、受任通知が金融機関側に届いた時点で借金の督促の電話やハガキなどはすべてストップすることになります。

これが非常にありがたく、夫に消費者金融からの封筒がみられる恐怖が激減しました。

この受任通知のメリットだけでも、弁護士さんに相談した価値がありました。

弁護士に消費者金融側と交渉してもらう

さらにその後、専門家が債権者側と交渉を行ってくれます。

この段階では自分がやることは何もなくなりました、派遣で働いていたので手間がかからない任意整理という方法はとてもありがたかったです。借金減額の交渉の進ちょく状況は専門家から随時報告してくれます。

この間の債権者側とのやりとりはすべて専門家を通して行われますので、家族にバレてしまうという可能性は非常に低いと言えます。

和解契約を結んで借金減額が確定

2か月ほどで「和解契約」に漕ぎついたとの連絡が弁護士から入りました。

任意整理では、最終的には「和解契約」という形で借金減額の契約を結ぶそうです。

私の場合は「利息免除」という形で和解契約を結べたようで、利息が減りました。

今まで高い利息を支払っていたことも考慮され、元本も若干減額してもらえました。

なぜ、こんなにうまく行くのか不思議でしたが、

・現在の支払額ではいずれ破たんしてしまう

・でも、定職(派遣ですが)についているので、月々の支払額が減らば、借金の返済を続けられる

という状況を考慮してもらえたようです。

消費者金融からしたら、夜逃げされるって状況よりましってことでしょうか・・・

夫がいるので夜逃げなどできませんが、弁護士さんが自己破産を検討していることなどをちらつかせて交渉してくれたようです。

和解契約を結んだ後には、減額してもらった借金を毎月返済していきますが、月々の支払額は半額程度になり、生活に余裕が出来ました。

貯金も出来るようになったため、夫のために使えるお金も出来ました。

夫婦ともにイタリアンが好きなので、2週間に一度程度は外食を楽しみます。

その時に、時々、お金を自分のおこずかいから支払える時、任意整理してよかったって思います。

夫婦で助け合うって形に近づけたと思います。

それを、余裕が生まれたことで貯金もしています。

依然、夫には借金を内緒にしているので、貯金がたまったら、借金をまとめて返済したいと考えています。

家族に内緒で借金を減らす方法について分かったこと

・家族に内緒で借金を減らすには任意整理がおすすめ。

・免除してもらえる利息は過去の未払い利息や遅延損害金だけではなく、将来的に発生する予定の利息も含まれる(つまり、無利息の貸付に変更してくれるということ)

・ただし、「利息以外の元本の減額や免除」は認めてもらえない可能性が高い。

・借金の元本の減額も認めてもらいたい場合であれば任意整理ではなく、個人再生や自己破産といった「裁判所を通した方法」を選択する必要がある。(ただし裁判所を通した方法だと、家族にバレてしまう可能性が高くなります)

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