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野党もミス続出 政治資金報告書 衆院予算委 枝野氏攻め姿勢崩さず 

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野党もミス続出 政治資金報告書 衆院予算委 枝野氏攻め姿勢崩さず 

 与野党に「政治とカネ」の問題が渦巻く中で行われた30日の衆院予算委員会は、非難の応酬合戦となった。引き続き閣僚らのスキャンダルを追及する民主党に対し、安倍晋三首相は民主党議員の同様の問題を持ち出して反論。閣僚を追及した民主党議員に新たな政治資金のミスが次々と発覚し、NHKで生中継された審議は泥仕合と化した。

 民主党のトップバッターは、自らの政治資金収支報告書の記載漏れが明らかになったばかりの枝野幸男幹事長だった。枝野氏はひるむことなく、政治資金の問題で辞任した小渕優子前経済産業相らへの任命責任を首相にただした。

 枝野氏は「野党・自民党こそ政策議論を扱う部分が少なく、『政治とカネ』の追及に大変長い時間をかけていた」と指摘。これに対し首相は、政府が革マル派活動家が浸透しているとするJR総連などから献金を受けていた枝野氏の過去に触れ、「そのような団体が影響力を行使しているのは由々しき問題だから当然答弁を求めた」と反論した。

 首相は民主党の追及に対し「公共の電波でイメージ操作をするのはおかしい。内閣の名誉がかかっている」と興奮する場面もあった。ところが、30日は枝野氏以外にも問題が明らかになった野党議員が続出した。

 小渕氏に「知らないでは済まない」と厳しく迫った近藤洋介元経産副大臣は、平成22年12月に開催した政治資金パーティーの会場代約55万円を収支報告書に記載していなかったことが判明。近藤氏は「事務的ミス」と釈明し、30日に報告書を訂正した。

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