「ポケモンGO」イベントで被災地にぎわう 宮城

「ポケモンGO」イベントで被災地にぎわう 宮城
スマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」を通じて東日本大震災の被災地を訪ねてもらおうというイベントが、12日に宮城県の沿岸部で行われ、多くの人でにぎわいました。
このイベントは、震災の記憶の風化が懸念される中、多くの人に被災地を訪ねてもらおうと、宮城県がゲームの運営会社とともに開いたもので、震災で大きな被害を受けた宮城県の石巻市や南三陸町など4つの市と町を会場に行われました。

イベントの参加者は各地をめぐり、自分の気に入った場所を写真に撮ってゲームの運営会社に送り、ゲーム内で使うアイテムと呼ばれる道具を入手できる拠点「ポケストップ」に指定するよう申請できます。

南三陸町では参加者たちが仮設商店街を訪れ、敷地内に設置されたモニュメントや店の壁に描かれた絵などをスマートフォンで撮影し、運営会社に送る姿が見られました。

ゲームの運営会社はこのイベントに合わせて、宮城、岩手、福島の各県の沿岸部で珍しいポケットモンスターを出やすくしたということで、JR石巻駅の前にはモンスター目当ての人たちが、スマートフォンを手に大勢集まっていました。

東京から訪れた37歳の男性は「自分の見つけた場所がポケストップになるかもしれないということで、わくわくしています。こうした機会がなければ被災地には来なかったと思うのでイベントはありがたいです」と話していました。
宮城県観光課の田村健主幹は「こんなにも大勢の人が来て驚いています。こうしたイベントを通じて、被災地の今を直接見て、感じていただけたらと思います」と話していました。