今直也
2016年11月11日20時53分
断層が約1千年前以降にずれて地震を起こしたかどうかを、断層部分の岩石などを詳しく分析して見分ける方法を、大阪大の研究チームが開発した。
9日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載した。断層が動いた時期を知るには、断層がある地層に含まれる放射性炭素や火山灰を調べる方法がある。だが、地表付近にある比較的新しい時期の地層が造成などによってない場合、動いた時期を特定するのは難しかった。
研究チームは1596年の慶長伏見地震で動いた、神戸市や大阪府北部に位置する活断層「有馬―高槻断層帯」の一部を採取。電子顕微鏡で観察した結果、断層が動いた部分だけ摩擦によってできる、特殊な微粒子があることを確認した。
このタイプの微粒子は日本だと長くても約千年で水に溶けてなくなると推定。断層にこの微粒子があれば、約千年前以降に動いたと判断できるとした。阪大の広野哲朗准教授(地震断層学)は「微粒子がなくなる速度を詳しく調べることで、地震が起きた時期が高精度で分かる可能性がある」と話す。(今直也)
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