サプリの自己確認は、とても大切。
糖質制限してると、夢みたいなサプリメントに出会う。
「これを飲めば、糖質吸収しない!」という、広告も良く見かける。
特に植物由来とか書いてあると、めちゃくちゃ安全に感じてしまう。
魔法の薬との運命の出会いと、誤認してしまう。
でもこれは、自分の体に入れるものだ。
そしてその成分が、将来の自分を作り上げるのだ。
さらにサプリの広告や紹介では、良い意見をベースに書いてあるだろう。
私も含め、その理屈を理解した上で使用するべきだと思う。
副作用や批判的なレビューにも、ぜひ目を通そう。
ちなみに私は俗に言う、超飽きやすいサプリメントマニアだ。
数年の糖質制限ライフで、かなりのサプリメントを試してみた。
中には効果を感じたもの、感じなかったもの、体質に合わなかったものがある。
ただその経験則は、個人的な体質もあると思う。
ここではさらに徹底して情報を集め、皆様と情報共有させていただきたい。
今回は 糖質カットサプリメントとしても人気のある
桑の葉(DNJ)の働きと、糖質制限のシステムをご説明しよう。
この記事が糖質制限中のみなさまのお役に立てば、とても嬉しい。
私自身の勉強にもなるので、これまた非常に嬉しい。
桑の葉 DNJ(デオキシノジリマイシン)の効果
まずは効用を列挙しよう。
実に様々な効果があるとされている、桑の葉。
この桑の葉には、どんな糖質カット効果があると謳われているのか。
ただ今回は純粋に、桑の葉の糖質カット効果のみに着目して、ご説明したい。
桑の葉DNJ(デオキシノジリマイシン)の効果
・小腸からの糖分吸収を遅延させる
(連動効果)→便秘の改善
→ダイエット、糖質制限のサポート
多くの桑の葉のサプリのパッケージには、この様に書かれていた。
なるほど、結構曖昧な書き方だ。
私はこの理屈まで、しっかり理解したいお年頃なのだ。
このDNJの働きっぷりを理解するには、以下の前知識が必要になるだろう。
既にご存知なら、呼び飛ばしていただければ幸いだ。
とても簡単な糖質制限で痩せる仕組み
~STEP1~
炭水化物を吸収すると、口から食道、胃、小腸と、体の中を突き進んでいく。
そして小腸の壁にいる「α-グルコシダーゼ」というエグイ名前の酵素によって、炭水化物は二糖類という糖から単糖類という糖に分解されて、小腸に吸収されてしまう。
~STEP2~
この単糖類は、肝臓を通過する時に大半がグルコース(ブドウ糖)になり、これが血流に放出される。(これが血糖値=血液の中の糖の濃度)
この流れてきた元炭水化物であるグルコース(ブドウ糖)が血糖値の上昇に繋がる。
これに体がヤバい!と反応してインスリン(血糖値を下げるホルモン)を排出する。
~STEP3~
でもインスリンは、その取り過ぎた糖分を脂肪にしてしまうKYなところがある。
だから、炭水化物の過剰摂取=太りやすいという方程式が完成する。
そのため、多くの糖質制限では炭水化物の摂取そのものを下げることを目的とする。
これが糖質制限の圧倒的に簡単な仕組みだ。
もっと細かな部分もあるが、今回は何卒ご容赦いただきたい。
桑の葉が糖質カットをする分かりやすい理論
さぁ、お話を桑の葉に戻そう。
桑の葉には、小腸からの糖分吸収を遅延させる効果があるとお話した。
これはつまり、炭水化物がブドウ糖になるサクセスストーリーの中で登場した、α-グルコシダーゼの働きを抑えるという意味だ。
つまりα-グルコシダーゼが働かないと言うことは、炭水化物が二糖類から単糖類にされない。
もっと言うと、小腸に吸収してもらえないのだ。
なんと哀れな。
そして小腸に無視された炭水化物(二糖類)は、大腸に連れて行かれる。
そこで屈辱的にも炭水化物は、発酵させられるのだ。
さらに炭酸ガスと水にされてしまうのだ。
でもこのおかげで、最初に上げた以下の効果に繋がる。
→ 便秘の改善(大腸が活発になってプリプリう○ちがでる)
→ ダイエット、糖質制限のサポート(そもそも血液にブドウ糖が出ない)
つまり簡単に言うと、こういうことだ。
~桑の葉の簡単な糖質カットの理論~
① 炭水化物を小腸に吸収されないようにする
② そのためには、α-グルコシダーゼの働きを弱めれば良い
そうすれば、炭水化物は二糖類のまま大腸方面に行く
③ そのα-グルコシダーゼの働きを弱めるのが、桑の葉に含まれるDNJ(デオキシノジリマイシン)である
なるほど、理屈はわかった。
前に桑の葉を飲んでいた時は、糖質自体を桑の葉がくるむような漠然としたイメージで飲んでいたが、全然違ったようだ。
でも、これはだいじょうぶなのか?
本来出るべきものを止めるのは、何かしら問題があるのでは?
個人的には、止めるという響きが非常に怖い。
これも気になるから、調べておこう。
α-グルコシダーゼの働きを抑えて良いのか
深く調べてみると、私は多大なる勘違いをしていたようだ。
どうやら働きを止めるのではなく、勘違いさせるようだ。
つまり、小腸の壁にいるα-グルコシダーゼの働きを止めるのではなく、DNJ自らが抱き付きに行くのだ。
桑の葉に含まれるDNJは炭水化物と非常に良く似ているため、α-グルコシダーゼに勘違いされるようだ。
貴様は炭水化物だろう、と。
そして炭水化物は単糖類にされることなく、大腸に逃げのびるのだ。
そして念願の大腸にたどり着いた、炭水化物。
この地で発酵されてガスとなり、脂肪どころかお通じを良くしてくれるという理論だ。
なんだ。
超いい奴じゃないか、DNJ。
多くのWEBサイトや販売元でブドウ糖吸収阻害作用と書いてたのは、こういう意味か。
一部の販売元で小腸の働きを抑えると書いてたから、内心ビクビクだ。
小腸自体の働きを止めるみたいな怖いイメージだったが、そうではないようだ。
むしろ自分から人身御供となり、小腸に吸収されていくのか。
ただ、DNJの結合は結構ゆるく、ブドウ糖の吸収を全て邪魔するわけではないらしい。
でもこれが逆にゆったりとした血糖値の上昇に繋がって、食後の血糖値の急上昇を抑えてくれるようだ。
すごく…良い奴じゃん…。
でも、まだだ!
私は、まだ安心しないぞ。
これらの阻害効果も含めて、桑の葉の糖質カットに本当に問題点はないのか。
楽しくなってきたから、もう少し夜更かししよう。
桑の葉の糖質カットの問題点
多くのWEBサイトでは「桑の葉に副作用は確認されていない」と記載されている。
しかしながら、この副作用という言葉も非常に曖昧だと思う。
病的な障害が出るレベルを副作用と言うのか。
それとも何かしらの疾患が現れたら、それを副作用と言うのか。
医学の素人の私には、見当もつかない。
この場合、副作用という大きすぎるくくりではなく、想定される事象を洗い出せばいいのではないのか。
調べてみたころDNJ(1-デオキシノジリマイシン)には、以下の問題点が想定される。
① 糖質を摂取しなければならない人の場合、低血糖症が危惧される
② 子供や妊娠中の方の臨床記録が少ない
③ インスリン自体の排出が少なくなり、すい臓への負担が減る
④ 大腸に進んだ炭水化物が、善玉菌の栄養分となる
すると腸内環境が改善され、一時的な体重軽減につながる
この中で①②だけが少し気になる部分なので、これはしっかりと配慮するべきだろう。
ただ、後半に関してはむしろ褒め言葉だ。
さらに糖質カットに関する以下の科学的データも揃っているようだ。
敬意を払い、引用させていただこう。
空腹時の血糖値上昇に関する科学的データ
対象
空腹時の血糖値が102-147mg/dlの10人。
試験方法
最初の4週間桑の葉を摂取。?数週間間隔を空けて偽薬を4週間摂取
投与量
桑の葉1.8gを食前~食後に1日3回。偽薬も同量
結果
桑の葉を4週間摂取した後、空腹時の血糖値変化率が有意に下がった。引用:http://www.mit-japan.com/ndl/ndl/kuwa.htm(サプリメントラボ様)
糖尿病患者に対する臨床試験
対象
糖尿病患者9人(ヘモグロビンA1c平均7.6)
試験方法
プラセボを対象とした二重盲検法
投与量
桑の葉1.8gを食前~食後に1日3回摂取。期間は2~4ヶ月。
結果
9人中6人のヘモグロビンA1cの値が6.3まで低下。引用:http://www.mit-japan.com/ndl/ndl/kuwa.htm(サプリメントラボ様)
なるほど。
科学的にも、しっかりと糖質カットの結果は検証されている様だ。
よし、じゃあ次だ。
私はどれを買えばいいのだ。
折角だから、一番安全なものを使いたいじゃないか。
さぁ、これも早速調べよう。
桑の葉サプリの徹底比較
今回は特に、amazon,楽天における上位評価商品と公式販売元から情報を集めた。
さらその中から「国内有名メーカー」「国産安全が売り」「海外最高品質」
この3つの商品をピックアップした。
DHC 桑の葉エキス
まずは言わずと知れた、高品質・低価格が売りのDHCの桑の葉エキスだ。
この商品の売りと特徴は以下の通りだ。
【特徴】
・乾燥桑の葉から濃縮抽出したエキス
・同様に糖分にアプローチする苦瓜エキスを配合
・糖分や脂肪分の調整に欠かせないビタミンB類を配合
【主要原材料】
桑の葉エキス末(桑の葉エキス、デキストリン)、精製魚油、クロム酵母、苦瓜エキス末、ビタミンE含有植物油、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6
【調整剤等】オリーブ油、食用精製加工油脂、グリセリン脂肪酸エステル
【被包剤】ゼラチン、グリセリン
値段:840円 (約30日分)※2016年11月12日現在
DHAの公式サイトでは、上記の情報が分かった。
調節剤に関しても、オリーブオイルや食用加工油がベースのため、安心感はある。
ベーシックな桑の葉と共に併用効果の高いビタミン類を配合している点も良いと思う。
ただし、製造過程が記載されていなかったので、その点は少し個人的には不安だ。
次にレビューを要約すると、以下の内容が多くみられた。
・医者に勧められ服用を継続して行っている
・一気に糖質を取る時に愛用している
・効果は短期間で感じにくい
・具体的に血糖値が下がり、糖尿病の効果を実感している人は多い
・値段が安いから継続しやすい、長期的に服用するから有難い
実際のところは、やはりどの桑の葉サプリメントを服用しても、ある程度継続しなければ効果は実感できない様子だ。
また、安全性に対する悪い評価は散見されなかった。
まず最初はこれ!といったお試し感覚なら、本製品が最も適しているかもしれない。
国産 桑の葉無添加100%パウダー
次に国産かつ無添加を売りにしている本製品だ。
メーカーは健康・野草茶センター様とのこと。(存じ上げず申し訳ない)
この商品の売りと特徴は以下の通りだ。
【特徴】
・甘味料および着色料などの添加物は一切不使用
・残留農薬検査と放射能検査を実施済み
・有機栽培の原料
【原材料】
・桑の葉
価格 3240円(約30~40日分)※2016年11月12日現在
この商品は完全に安全性に特化している。
かなり自信をもって農薬と放射能に関する検査をしている点を押している。
そして原材料も桑の葉のみ。
ただ、桑の葉自体にも糖質カットだけではなく他の効用も多数あるため、それで十分だ、という発想かもしれない。
確かにマグネシウム・カルシウム・鉄分、ビタミンA、B1、B2、B6、食物繊維など、桑の葉自体の栄養素が十分すぎるのかもしれない。
そのため、他のビタミンに頼らずとも効果を得られるだろう。
次にレビューを要約すると、以下の内容がみられた。
・国内産で安全だから選ぶ価値がある
・味はまずい
・飲みやすくさっぱりした味
・溶けやすいので非常に飲みやすい
・お湯にも溶けにくい
・少し血糖値が下がった
ご覧の様に、レビューがかなり割れている。
それと同時に、血糖値の減少に関する報告が少ない。
初回購入者にレビューを求め、まだ結果を体感していない段階でレビューを書いているのではないだろうか。
正直、あまり血糖値の減少に関する情報が多くなかった印象だ。
Natural Factors, WellBetX, マルベリー エキス
最後に海外の大手サプリメント会社のサプリメントだ。
個人的に良く利用するが、えこひいきなしで確認しよう。
この商品の売りと特徴は、以下の通りだ。
【特徴】
・FDAとカナダ保健省の製品製造基準(GMP)に従い製造された安全保障と力価保障
※FDA:米国食品安全局
・人工防腐剤、着色料、甘味料を含まず
・米粉、ゼラチンカプセル(ゼラチン、精製水)、ステアリン酸マグネシウム
※力価とは濃度のこと。ここでは高濃度桑の葉エキスである保障
【含有成分(1カプセル当たり)】
・マルベリー(トウ桑)エキス(葉)100mg
・DNJ(1-デオキシノジリマイシン) 500マイクログラム
価格 ¥1,029 (約3か月分) (11月初旬現在)
この商品の含有成分には、本記事でご紹介したDNJが明記されている。
本製品も桑の葉のみを含有し、そして安全保障と濃度保障も行われている。
また、値段も3か月分で1029円と非常に安価であり、DHA製品よりはるかに安い。
より安全に長期的に試すには、かなり向いている商品であると言えるだろう。
次にレビューを要約すると、以下の内容が多くみられた。
・半年使っているが、だんだんと血糖値が下がっている
・まだ使い始めだが、次第に効果を実感すると思う
・夫婦で使用しているが、血糖値の減少を体感している
・配達がかなり速い
・結構いい。でも将来的にはカプセルにしないで欲しい
・正直もう少しDNJを含有して欲しい。10㎎は必要だろう
血糖値の減少に関するレビューが多く、同時に効果が現れるまで時間がかかるという評価も見られた。
これは本製品だけでなく、桑の葉エキス全体で同じことが言えるだろう。
また、DNJが少ないという意見も一つだけ見られた。
緩やかに糖質の吸収を抑える、というDNJの特性が影響しているのかもしれない。
客観的に見ても値段・安全性・効果の三点で、かなり有用なサプリだろう。
もし長期的に体の変化を確認するなら、最適な選択かも知れない。
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あぁ…。
最高に楽しかった。
ここまでご覧いただき、いつも本当に有難う。
桑の葉よ…。
これからの糖質制限は、君に託した…。
(がくっ)
こちらでも海外サプリメント・ハーブの詳しい説明をご紹介しております。
お役立ていただければ、幸いです。