こんにちは起業家ブロガーのぶんたです。
「簡単に稼げる話...」
「この市場ならイケるよ...!!」
「君は素晴らしい!是非我が社で一緒に!」
あなたは「これはチャンスだ..!!!」と思いますか?それとも「あ、あやしい...」と思いましたか?
起業したての頃ぼくは圧倒的に前者でした。今は後者。
こうしたチャンスのような罠って案外どこにでも存在していて、リテラシーを高めなければ本当に見分けづらいものです。
今日はこうした怪しくておいしい話の見分け方を解説していこうと思います。
報酬50万のおいしい仕事の裏側
具体的な見分け方を説明する前にぼくの失敗談をひとつ話しておきます。
18歳、常識も何も知らないまま起業したぼくには様々な人が声をかけてくれました。当時のぼくは疑うことを知らずという感じで過ごしていたので「世の中なんて良い人ばっかりなんだろう!ステキ!パナい!」というなんかもうどうしようもないアホでした。
そんな中、色々とお仕事を貰えたり、人を紹介してもらう中で、紹介して頂いた経営者さんから「50万で資料作成やってくれない?今人足りてないからさ。次のプレゼンで使いたいんだ」という提案を頂いたのです。
紹介してもらった経営者さんだし、しかも内容的にめちゃくちゃおいしい案件でした。期限は近かったのですが、ちょっと無理すれば組み込めそうでした。
当時はWEB制作会社の取締役をやっていた時期なので(コチラの記事参照)、社員に説明し案件としてスタートさせました。
最終的にやっぱり時間はギリギリで、徹夜で資料を作り込み納品。先方も喜んでくれて、プレゼンも良好。何度も感謝の連絡をいただきました。
というわけであとは入金待ちとなったのですが一向に支払いの気配がありません。
なんか嫌な予感がするなーと何度か連絡してみても「もう少し待って欲しい」の一点張りで終いには「プレゼンの結果が出ないと支払えない」とまで言われました。レベニューシェアだなんて言われた覚えは一言もありません。
結局この案件は延々と連絡を行っても未払いのまま。紹介してくれた経営者さんにこの旨を伝えると「ああ、あいつそういういい加減なとこあるからさ。話半分で聞いておきなよ」とのこと。
という身も蓋もない本当に最悪な失敗談です。もちろん見分けられなかった自分に責任がありますが、この時初めて「チャンスばかりではない」ということに気づかされました。そのくらい頭の中お花畑でした。
このようにして結果論だけ見ると「いや、何で騙されたの?忙しいからって先に契約書巻かなかったの?紹介された人だからって簡単に信用していいの?」とかもうツッコミどころ満載なわけですが、これってたぶん結果論だから言えることなんです。当事者は情報リテラシーが低いために気づかないケースが多いです。
ぼくはこの件をきっかけにチャンスかどうかを見分ける力を=判断力を上げる方法を試行錯誤して身につけるようになりました。
というわけで本題!チャンスと罠の見分け方です!
チャンスと罠の見分け方
チャンスと罠を見分けるには3つの思考を元に考えるのがベストです。疑い始めたらキリが無いし、疑心暗鬼に陥って進めなくなってしまうので、簡潔に、且つ的を射た視点で探ることが大切です。
というわけでその3つがコレ!
ブルー・オーシャンという言葉に惑わされるな!
なぜ自分なのかと客観的に考える
相手がリスクを取るか試す
ぼくはこの3つの思考を元に判断しています。
1.ブルー・オーシャンという言葉に惑わされるな!
ブルー・オーシャン。聞いたことがありませんか?
めっちゃ簡単に説明するとまだ先駆者のいない市場需要を見つけそこを開拓していく。こうしてマーケットを作り上げ競争せずに利益を上げていく戦略です。なんとなく理解している人多いと思います。
そんでよくある口説き文句にこれを使ってきます笑
あと先行者優位とかね。もちろん本当にそんな需要が存在するのであればいいのですが、大抵は妄想でしかありません。
以前「起業で失敗しない為に若者が知るべき20のアドバイス」という記事にも書いたのですが、ブルー・オーシャンという言葉に惑わされてはいけません。
ブルーオーシャンがブラックオーシャンであることはけっこうある。 / 他6コメント https://t.co/iXq19FgHmQ “起業で失敗しない為に若者が知るべき20のアドバイス - いつまでもアフタースクール” https://t.co/3ArpKkEoy5
— ヒキコモリズム井上@プロ引きこもり (@luckyman0302) 2016年10月27日
2.なぜ自分なのかと客観的に考える
没頭すれば没頭するほど客観的な視点を忘れてしまいがち。冷静且つ客観的に判断することはいつだって重要です。
「なぜ自分なのか?」
「どうして他の人じゃないのか?」
こうした視点でその案件を見てください。
多くの場合、チャンスであればあなたでしか出来ない理由が必ず存在します。しかし罠であればあなたじゃなくてもいい理由が存在するはずです。またあなたに頼むと都合が良い理由も存在します。
第三者として客観的に見ることはとても大切です。
3.相手がリスクを取るか試す
これはぼくの大好きな漫画から学びました。上2つに少しでも引っかかったら、頼んできた相手もリスクを取らなければならない選択を提案してみてください。
別に大したリスクじゃなくていいです。本当に些細なことで大丈夫。面白いことに当たっていると大抵の場合は逆上するか、唐突に連絡を絶たれます。
実はこれつい最近もあったんですよね。
ぼくはnoteをいくつか販売していて、それ電子書籍で売りませんか?プロデュースしますよーみたいな営業がありました。怪しすぎだろと思って聞いてみたら
「他の人は売れても1月5000円とかですが、あなたの商品なら月10万円はいきます!!」
という根拠の無い対応。じゃあ
「試しに買って読んでみて本当に売れるのか判断したらお声掛けください」
と言ったら無視。
商品購入しても無いのに根拠なく売れる!とか言われてもね、こんな小さなリスクすら取れないんですからまず罠でしょう。(ちなみに見積もりは180万とか。なんだこれって感じです)
まあこうやって文章化すると当たり前のように思えますが、引っかかる人は凄い多いのが現実。特に直接営業とかだと、その場で判断しなければならない状況を作り上げますからね。営業のプロと対峙しても常に客観的に判断する癖と引っ掛けていく手段は心得ておいた方が良いです。
足りない経験則は本や漫画から形式的に学ぶ
というわけで以上の3つで判断していくのが吉かと思います。
しかし経験を積んだり、やり取りの法則性みたいな部分を学ばなければ案外難しいかもしれません。
その辺は営業系の本や心理学の本、あとはそう言った漫画から形式を学んでおくとある程度は補強出来ます。
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クロサギ
ドラマ化もしたよねクロサギ。詐欺師を騙す詐欺師の話です。
ぼくは全巻持ってますが、心理テクや営業、詐欺の手口、リスクの取らせ方など結構真面目に学べることも多いです。ってか実際にこういった詐欺の話を聞くことがあるから面白い。リアリティありますよ。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
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予想通りに不合理
ダン・アリエリーの本は全部おすすめですが、特にこの本は読みやすいし良書。心理学の小手先のテクニックなんかがバンバン書いてあります。
これ読んでから俯瞰的に日常を見渡すとみんなめっちゃ「予想通りに不合理」で笑えてきます。
カルト教団で9年間を過ごしたデイブ・ラクハニという著者が送る最強の心理テク本。
説得する為の方程式がごっそり書いてあります。これ自分でも使えますけど、そういった営業やトラップを見破る為にも良い対策になるんです。
あとは自分の昔とった行動を振り返ると説得の方程式に沿っているか確認できてPDCAを回す指標にもなります。
おいしい話には必ず裏がある
というわけで巷に転がるおいしい話について書いてみました。
もちろん本当にチャンスな話もあるでしょうが、何でもかんでも信じすぎては上手くいかない事の方が多いです。
以前お世話になった経営者さんが「俺は臆病だったから、疑う気持ちがあったから成功した。そうじゃなかったらすぐに潰れてたよ」と口にしていました。
確かにこれはその通りかもしれません。会う人会う人誰でも信じていてはいつか何かに巻き込まれます。
まずは一歩引いて冷静に考えてみる。そしてこれはぼったくり営業か?詐欺か?なども思考の選択肢に入れておく。
経営者だろうが会社員だろうが誰にだって転がってきます。しっかりと判断力を付けて対処してください。