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鹿児島線、長崎線で復旧に遅れ

鹿児島線と長崎線の架線の不具合で列車の運転が見合わされ、乗客の対応に追われる駅員=福岡市博多区のJR博多駅で2016年11月11日午前8時23分、和田大典撮影

 11日午前、JR鹿児島線と同長崎線で架線切断や列車のパンタグラフ損傷などの異常が見つかった。同日午後1時現在、鹿児島線は門司港(北九州市門司区)-鳥栖(佐賀県鳥栖市)間(約110キロ)の上下線、長崎線は鳥栖-肥前山口(佐賀県江北町)間(約40キロ)の上下線で運転を見合わせており、再開の見通しは立っていない。通勤・通学に大きく影響し、遅れは佐世保、日豊、久大各線に及んでいる。JR九州は原因は調査中だとしている。

 JR九州によると、鹿児島線で午前5時40分ごろ、博多発大牟田行き普通列車(6両)通過後に天拝山(てんぱいざん)(福岡県筑紫野市)-原田(はるだ)(同)間で下り線の架線が切れて停電し、まず二日市(同)-久留米(福岡県久留米市)間の下り線が不通となった。

 この列車のパンタグラフが損傷しており、架線を広範囲で傷つけた恐れがあるとして、運転見合わせ区間は徐々に拡大。さらに、その後の点検でJR陣原(じんのはる)駅(北九州市八幡西区)に停車中の普通列車(8両)など複数の列車にも同様の異常が見つかり、列車の点検も併せて実施している。JR九州は、切れた架線の復旧は午後3時ごろとしているが、運転再開の予定時刻は分からない。

 長崎線でも午前8時ごろ牛津(佐賀県小城(おぎ)市)-肥前山口間で架線に損傷が見つかった。チェックなどのため上下線とも不通区間が徐々に拡大し、最大で鳥栖-諫早(長崎県諫早市)間の約100キロになった。JR九州によると、この付近を通過した列車からもパンタグラフの異常が見つかっている。

 JR博多駅(福岡市博多区)は、道路陥没事故による停電で8日も大混乱したばかり。11日は朝から切符の払い戻しや遅延証明書の発行を求める乗客が窓口や改札口に殺到し、駅員は拡声機で何度も「復旧には時間がかかります」と呼び掛けていた。

 博多駅から竹下駅(博多区)に向かおうとしていた博多区の沖学園高2年、植村光征(こうせい)さん(17)は「陥没事故の日も1時間ほど遅刻した。今日も間に合わない」と話した。同じく通学中で福岡県春日市、東福岡高3年、木山恵太さん(18)は「朝の課外授業(世界史)に間に合わない。勉強が遅れてしまう」、出勤中の福岡県福津市の会社員、中西博幸さん(66)も「何時ごろ復旧するのか。他の交通手段が無く、待つしかない」とため息をついた。

 博多駅に隣接する博多バスターミナルは高速バスに乗ろうとする人であふれた。親族の結婚式のため、特急で長崎駅まで行く予定だった大阪府豊中市、主婦、中山きみ枝さん(63)は高速バスに変更。「切符を買うために40分並んでいるが、まだ買えない。いつ長崎に着くか分からず、もう疲れた」と話した。

 JR佐賀駅(佐賀市)も混雑した。福岡市に通う佐賀市の大学1年、有岡晴乃(はるの)さん(19)は「今日の授業に出ないと単位取得は厳しかった。しかしもう間に合わない」。佐賀市の自営業、生島(しょうじま)健二郎さん(31)は「博多の病院に行くため仕事を休んで来ている。予定が狂って困った。早く復旧してほしい」と頭を抱えた。【門田陽介、志村一也、池田美欧】

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