オレも個人的に「ゲーム脳」は客観的な説得力がまるで存在しないと感じたので、あれがトンデモだという批判にはおおいに同意しているのだが。
ゲーム脳批判派のやり方はあまり有効ではないとも思っている。
なぜかというと。
「子供がゲームに夢中になっていて嫌だ。なんとかしてゲームをしないようにしたい」と思っているネオ・ラッダイトな大人たちは、単にその欲求に都合の良い「森教授」「論文」「学説」というレッテルが現れて、深く考えずに乗っかっているだけだから。
その大人たちに取っては、脳科学の客観性とかトンデモ学説に利用される危険性なんてどうでも良い話なんだから。要するに結果的に「子供からゲームを取り上げる屁理屈」さえ満たされれば、別に森教授じゃなくたって構わない。
批判している科学者や、このサイエンス記事担当記者さんは「科学的におかしいのだから、それを無根拠に信じる事がおかしいのだ」という視点で説得しようとしているが。それはネオ・ラッダイトの大人たちは聞く耳を持たない。彼らは科学の厳密さとかサイエンスの矜持なんてどうでも良くて、単に自分たちの嫌悪感である「子供がゲームばかりするので嫌だ」という欲望を通したいだけなんだから。
もし科学者としてそんな大人たちに科学の視点を持ってほしいと考えているのなら、まず「ゲームを子供から取り上げたい」という要求を満たす為の科学的な提案をしなければダメだろう。そして、森教授の学説がトンデモでグダグダなので、それに乗っかって行くと「ほら、ゲーム脳なんて科学的根拠なかったじゃないか。やっぱりゲームしても良いんだ」と子供に反論で逆襲されるよ……と脅して、科学的に冷静な判断をしろと仕向けないと。
研究者や技術者は「理論的に正しいから正しいのだ。正しく無いのを信じる人が変なのだ」となりがちだけど:
残念ながら、大多数の人間はあるレベルで思考停止しないと生活できない。だから、自分の欲望に都合の良い「学説」「論文」があれば、それを信じてしまう。(それが時にはとんでもないことに「占い」や「風水」だったりする事も有る。まぁそれでもいいんだけどね)
説得するときは、そのターゲットの「欲望」や「嫌悪感」を良く見抜かなければダメだ。人間は聞きたい事しか聞こうとしないし、読みたい物しか読もうとしないものだ。
いくら「森教授の論文はデタラメ」という指摘が正しくても、子供からゲームを取り上げたい大人たちにとって都合が悪い言葉なので聞いてくれない。
説得するときは、そのターゲットの「欲望」や「嫌悪感」を良く見抜かなければダメだ。人間は聞きたい事しか聞こうとしないし、読みたい物しか読もうとしないものだ。
いくら「森教授の論文はデタラメ」という指摘が正しくても、子供からゲームを取り上げたい大人たちにとって都合が悪い言葉なので聞いてくれない。
ゲームはニコチンやアルコールやカフェインみたいなサイコ・アクティヴな麻薬の一種だから、摂取量をコントロールする必要がある:
人間は生きて行く上で、精神向上作用のある毒物(ニコチン・カフェイン等)をわずかに摂取したほうが、かえって健康には良いと思ったりする。
そして薬品を使わない精神向上作用のあるモノとして「ゲーム」が存在する。もちろんパチンコや競馬などのギャンブルも大きな意味で「ゲーム」だ。
アルコールという麻薬としては強力すぎる毒物を過剰に摂取すれば、かなり悲惨な中毒症状を起こす事は誰でも良く知っていることだろう。(アルコールは、ちょっとした違法な麻薬よりも中毒性が強いと思う。「大酒飲み」と「大麻所持者」では法治社会での印象がだいぶ違うが、実は前者の方が麻薬中毒者という意味ではタチが悪いと思う)
もちろん宴会やイベントで、わずかにアルコールという毒物を摂取するのは構わないと思うし、精神向上作用が人間関係の構築に役立つ事も有るだろう。(毒物摂取という視点では、阿片パーティーで仲間と交遊するのと実質的な差はそれほど無い気もするが。法的な話は別としてね)
さて。「ゲーム」だって、そういう麻薬の一種だと考えれば良いと思う。(特に科学的な根拠は提示できないけど)ゲームは薬品ほどではないだろうけど、体や脳に良くも悪くも影響を与えるとも思っている。精神向上作用は、下手すると薬品よりはるかに高いかもしれない。
その気になれば、寝ないでゲームを数日間しつづけることだって珍しく無いと思う。(PC房でぶっつづけで遊んで死んだゲーマーのニュースを引き合いに出しても良い)。実際にオレもApple][のウルティマ4を、中学生の夏休みの時に4日間寝ないでぶっつづけで遊んだことがある。それだけ脳に「オモシロイ」という効果は作用する。
だから、ゲームは精神向上作用がある麻薬の一種だと考えて、摂取量をコントロールすることを覚えさせる必要が有る。……とオレは思う。
ただコントロールする最適な方法は正直わからない。とことんまでハマらせて後悔させて改心させる方法は、子供によっては効果が無い事があるし。(そうやってゲーマーの道へ旅立った人は沢山居る)
そして薬品を使わない精神向上作用のあるモノとして「ゲーム」が存在する。もちろんパチンコや競馬などのギャンブルも大きな意味で「ゲーム」だ。
アルコールという麻薬としては強力すぎる毒物を過剰に摂取すれば、かなり悲惨な中毒症状を起こす事は誰でも良く知っていることだろう。(アルコールは、ちょっとした違法な麻薬よりも中毒性が強いと思う。「大酒飲み」と「大麻所持者」では法治社会での印象がだいぶ違うが、実は前者の方が麻薬中毒者という意味ではタチが悪いと思う)
もちろん宴会やイベントで、わずかにアルコールという毒物を摂取するのは構わないと思うし、精神向上作用が人間関係の構築に役立つ事も有るだろう。(毒物摂取という視点では、阿片パーティーで仲間と交遊するのと実質的な差はそれほど無い気もするが。法的な話は別としてね)
さて。「ゲーム」だって、そういう麻薬の一種だと考えれば良いと思う。(特に科学的な根拠は提示できないけど)ゲームは薬品ほどではないだろうけど、体や脳に良くも悪くも影響を与えるとも思っている。精神向上作用は、下手すると薬品よりはるかに高いかもしれない。
その気になれば、寝ないでゲームを数日間しつづけることだって珍しく無いと思う。(PC房でぶっつづけで遊んで死んだゲーマーのニュースを引き合いに出しても良い)。実際にオレもApple][のウルティマ4を、中学生の夏休みの時に4日間寝ないでぶっつづけで遊んだことがある。それだけ脳に「オモシロイ」という効果は作用する。
だから、ゲームは精神向上作用がある麻薬の一種だと考えて、摂取量をコントロールすることを覚えさせる必要が有る。……とオレは思う。
ただコントロールする最適な方法は正直わからない。とことんまでハマらせて後悔させて改心させる方法は、子供によっては効果が無い事があるし。(そうやってゲーマーの道へ旅立った人は沢山居る)
[ コメントする ]