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紀北・大白公園にコウノトリ飛来 兵庫・豊岡で誕生の雌

大白公園に飛来したコウノトリ=紀北町矢口浦で

写真

 国の天然記念物コウノトリが紀北町矢口浦の大白公園に飛来した。足環から兵庫県豊岡市で四月に生まれ六月に巣立った雌と判明。会員制交流サイト(SNS)や口コミで情報が広がり、愛好家らの関心を集めている。

 毎朝公園を散歩しているという同町引本浦の浜田耕輝さん(73)は十日朝、公園の湿地で餌をついばむ様子を目撃。九日夕にも見た人がいたようで「初めは何か分からなかったけど、フェイスブックに写真を載せたらコウノトリだと分かった」という。

 情報は瞬く間に広がり、ここ数日は珍しい鳥を一目見ようと多くの人が公園に詰めかけている。近くに住む中井為善さん(72)は「野鳥の飛来地がたくさんある中で、幸せを象徴する鳥が紀北町に来てくれたのはうれしい」と喜んだ。

 コウノトリは乱獲や農薬が原因で一九七一年に野生の個体は姿を消したが、人工繁殖の取り組みが進んでおり、放鳥の成果から現在、国内では九十九羽が生息しているとみられる。飼育・放鳥をしているコウノトリの郷公園(兵庫県豊岡市)によると、同町で見つかった個体は二日に高知県で、六、七日には和歌山県で目撃されている。

 (長崎高大)

 

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