今朝の新聞でバレーボールのインカレ(大学選手権)が開催されていたことを知り、観に行きたかったなあとしきりに悔しがる。 インカレは昔のバレーボールアイドルたちが大学生の頃、川合俊一や田中直樹さんが日本体育大学に、熊田康則が法政大学に、井上謙が順天堂大学に、海藤正樹が東海大に、真鍋監督、植田監督が大商大在学中の時に東京体育館に観に行った。 会場は混んでいて私は田中直樹さんの大ファンだったけど、なぜか東海大学席に座った。結局日本体育大学は法政大学にあっけなく負けてしまったけど、当時東海大学の2年生だった楊成太さんのワイルドな容貌とプレーに一目惚れ。以来私は実業団もNECブルーロケッツびいきである。 インカレの楽しみは男子の場合はやはり次に全日本に入る逸材を発掘すること。観戦料金も安いし、でも今はどうなんだろう。 今年のインカレは東海大の清水、中央大の福澤が北京オリンピックに出たから注目度も高かったと思うけど私のイチオシは東海大学のバレーボール王子・八子大輔くん。春高バレーで深谷高校が2連覇した頃からアイドルではあったけど、この子はマジでイケメン。芸能界のどの男の子と比較しても一番彼がカッコイイ!!! 男子バレーボールでは越川くんが人気あるけど、確かに彼の真面目でストイックな性格は好感持てるし、キレの良いスパイクやスーパーサーブも素晴らしい。ただバレーボール選手であることを抜きに冷静にルックスだけ見たら、それなりに良い顔だが、少し出っ歯気味だし、多分顔も一般人よりデカいだろう(上背があるから体全体のバランスを考えたら大きくて当たり前なんだけどね)。 八子くんはバレーボール選手にしては顔が小さいし、体のバランスも良い。芸能界にスカウトしたいくらいだ。 もちろん最高到達点350cmで小学校時代はサッカーをやっていてバレーボールを始めたのが中学校の時という彼は伸びしろがいっぱいあるから当然近いうちに全日本に入るだろうな。 そんな彼を生で見たかったのだが、ケーブルテレビでもインカレの3位決定戦と決勝戦を放送していて何気に観ていて面白かった。 女子3位の嘉悦大は2人が同時に移動攻撃に参加するダブルブロード攻撃のような面白いプレーがあり、マンガ「少女ファイト」でもこれは使えるんじゃないかと勝手に思ってしまった。 女子の決勝戦は元気いっぱいの東海大学とクールな青山学院大学との対戦で5セットの最後まで結果が予想がつかなかったが、クールな青山学院大学が最後に勝ち、バレーボールは最後まで冷静さを失わないチームが勝つのだなあと、またしてもマンガ「少女ファイト」の格言を思い出してしまった。 青山学院大学の監督は学業をおろそかにしてはいかんという主義らしく、学生はインカレで試合を終えた後も授業に出ていたらしく「さすが私が指導した生徒と誇らしくなりました」と優勝したことよりも嬉しそうに語っていて微笑ましい。 最後は目当ての男子決勝戦で東海大学と日本体育大学の対戦。日本体育大学の監督はミュンヘンオリンピックの金メダリストで一人時間差攻撃の開発者として国際バレーボール殿堂にも入っている森田淳悟さん。我が家の最初のバレーボールアイドルで、一人時間差攻撃もさることながら、体の円周力を活かしたドライブサーブは唯一無二のプレーだった。もちろんいい男でもあり、おそらくバレーボール史上こんな優男はいないだろうと思っていたのだけど、今の森田さんはなんとなくみのもんた風の勝負師の顔になっていて、正直イケメンの風情ではなく、母などはえらく落胆していた。 森田さんは反骨精神旺盛だったからバレーボール協会のドン松平康隆氏とはソリが合わず、現役引退後は松平氏と関係の深い日本鋼管を去り、母校のバレーボール部の指導をしたのだが、そこから川合俊一や斎藤信治らオリンピック選手を育てた。日体大の生徒たちは世界バレーの頂点に立った男から直接指導を受けられるのだから本当に幸せだ。 もちろん反骨精神の強い人だったから指導者の道は決して平坦ではなかったと思うが、ミュンヘンオリンピックの金メダリストで彼だけが唯一指導者として気を吐いていて、学生たちに相手のマネはするな、とにかく攻めていけと指示を出す姿は昔とはまた別の意味のかっこよさがあった。 高校バレーは監督主導で厳しい練習に耐えて勝たねばという悲壮感もあるのだけれど、大学バレーになると監督は指示を出すけれど、自分たちでどんどん意見を言い合ったり、策を練る主体性があって、大学バレーボールって楽しそうだなと思った。日本体育大学の方は作戦タイムでも笑顔があってチームの雰囲気が本当に明るい。スター軍団の多い東海大学に対して森田さんは本当に良いチームを作ったなと思う。 男子の決勝戦は日本体育大学が一方的にサーブで攻めて東海大学の守備を崩して、日本体育大学のエース高松が面白いように決めまくった第2セット以外はほぼ互角。最後まで観ていたら今日中に大阪に行けなくなると思い、第3セットが終わった時点で家を出たのだが、第3セットは八子くんのスパイクがブロックされて東海大学が落とした。八子くん色んな意味で悔やむことになるけど、これをバネに力をつけて成長してほしいな。 もちろん八子くんだけ観ていたわけじゃなくて日本体育大学の高松くんはヒールっぽい小泉孝太郎という感じで一人ノースリーブでノリが良く、その活躍も痛快たった。 サーブレシーブが安定してからの東海大学のセッター深津くんのトスワークが安定し、特に清水へのバックトスが本当に上手くて、清水がようやく本領を発揮した時は流石だと思った。 ちなみに深津君は三人兄弟の長男。三男は今年の春高バレーで準優勝した星城高校のセッター。この高校は愛知県内の学生だけで組織され、監督も普通の教員という好感度の高い学校で監督は「チームには監督よりバレーがわかっている深津がいるから」と深津弟を全面的に信頼していた。 私は両者とも良いセッターだが、深津弟の方が相手のブロックの振り方やワンハンドトスなどはセンスあるように思えたが、それぞれのプレーを1回ずつしか見ていないし、高校レベルと大学レベルはまた違うから一概に比較はできないだろう。ただ深津ブラザーズは今後要チェックである。 やっぱり新しい若い才能に出会うのは楽しい。 今はもう大阪。最後まで試合を観られなかったのは悔しいが絶対にリピート放送は見ようと思った。 |
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