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【プロ野球】

巨人の口説き文句に山口は前向き 森福は一発回答 FA交渉解禁

2016年11月12日 紙面から

 フリーエージェント(FA)宣言選手の各球団との交渉が11日に解禁され、DeNAからFA権を行使した山口俊投手(29)は東京都内のホテルで巨人と初交渉し、解禁初日のアタックに「自分への評価、誠意が伝わった」と移籍へ前向きな姿勢を示した。他球団との話し合いも行う意向だが現時点で予定はなく、移籍は決定的だ。巨人は、ソフトバンクからFA権を行使した森福允彦投手(30)とのダブル交渉で誠意をアピール。楽天は星野仙一球団副会長(69)が岸孝之投手(31)に、阪神は金本知憲監督(48)が糸井嘉男外野手(35)にそれぞれアタックした。

巨人と初めてのFA交渉を終え、引き揚げるDeNA・山口=東京都内のホテルで(河口貞史撮影)

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◆山口「前向き!」

 気持ちが大きく傾いた。初交渉で高橋監督からラブコールを受けた山口は電話口で「前向きに考えさせていただきます」と返答。第一条件に先発起用を掲げるだけに「完投能力に魅力がある」と高評価でくすぐられ、「その部分は自分の思うところとすごく一致している」と喜んだ。

 巨人はDeNAの3年総額5億円超を上回る3年6億円超を用意しているとみられるが、この日は「複数年契約の話だけで、金額はこれから」。DeNAで背負う「11」をクルーズが着けていることから、同じゾロ目の「99」を含む複数の背番号候補も早速提示された。質問や注文はせず、「すごく僕のことを考えてくれている。意見を受け入れる態勢もあると言ってもらえた」と好印象を受けた。

 「他が来てくれるのであれば話を聞きたい」と門戸は閉ざさないが、他球団との交渉予定はまだないという。「どこになるにせよ、できるだけ早めに決めたい」と迷いなく言い切った。

 あらためて好きな球団を問われると、「どこのファンというのはなかったけど、地元が九州で(テレビで)巨人戦を見ていた。プロ野球といえば巨人というイメージ」とも。DeNAは宣言残留も認める方針だが、右腕の巨人入りは決定的な情勢だ。 (小林孝一郎)

巨人との初交渉を終え、会見で笑顔を見せる森福(永田浩撮影)

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◆森福「はい!」一発回答

 巨人との初交渉を終えた森福の顔には笑みが広がっていた。正午から約20分間の話し合い。宮崎の巨人・高橋監督から電話がかかり、堤GMから携帯電話を手渡され「小さいころからのスーパースター」という指揮官と初めて言葉を交わした。

 交渉では2年3億円プラス出来高払いの好条件を提示されたとみられ、「しっかりとしたものをいただきました」と口にした。さらに、背番号13も提示された左腕は「これまでの19に愛着はあるけど、巨人のエースの菅野君が着けているから」と新たな番号にも抵抗はない。現時点でソフトバンクと交渉する予定はなく、このまま「巨人・森福」の誕生となりそうだ。

(金額は推定)

 

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