蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【プロ野球】日本ハム・大谷 足でも魅せた! いけるぜ三刀流2016年11月12日 紙面から
◇強化試合第2戦 日本11−4メキシコ来年3月に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控える日本代表「侍ジャパン」が11日、東京ドームでの強化試合第2戦でメキシコと対戦し、11−4で快勝した。初戦を落とした日本は「3番・指名打者」で出場の大谷翔平選手(22)が4度出塁し3得点の活躍。1回は左翼線二塁打で先制をお膳立て。5回は一塁内野安打、盗塁、生還で快足をフル稼働。二刀流がもう一刀、非凡なアイテムを見せつけた。日本は12、13日にオランダと対戦する。 ◇ 日本は大谷が4度出塁し3得点と起点になった。3−3の5回に内野安打と盗塁で好機をつくり筒香の一ゴロで生還して勝ち越した。秋山が7、8回にも適時打を放つなど3安打4打点。先発野村は3本塁打を浴び課題を残した。 大谷が隠し持つもう一本の宝刀が、国際大会で初めて披露された。投げて打つのは、もうあたりまえ。侍ジャパンでは初めて野手としてスタメン出場すると、2安打、2四球と4度出塁し、盗塁もマーク。3度ホームに生還するなど、ダイヤモンドを走りまくった。この三刀流侍に、敵のゴンザレス監督も「グッドアスリートだとは知っていたが、ベースランニングを見たら、あそこまでスピードが出るとは驚きだ」と脱帽だ。 1回2死、最初の打席で左翼線二塁打を放ち、中田の右翼線二塁打で先制のホームを踏む。ここから前日全く機能しなかった打線が、おもしろいようにつながりだし、小刻みに加点。その中心にいたのが大谷だ。 圧巻は同点で迎えた5回の第3打席。一、二塁間を抜けようという当たりを取った一塁手が振り向くと、俊足・大谷がカバーに入ろうとする投手を追い抜いていて投げられない。「あの内野安打がターニングポイントだった」と、敵将が最も悔しがった場面だ。 続く内川の打席では「グリーンライト(行ければ行って良し)だったが、行けそうだった」と、侍ジャパンで初盗塁に成功。中田の一ゴロで三塁に進んだ後、筒香の一ゴロの間にホームイン。一塁手が球をつかんだ時、もうホーム目前。大谷の足だけで、勝ち越し点をもぎ取ったようなものだった。 WBC本番でも、数日に1回の投手だけではなく、野手・大谷を毎日見たくなる。「僕が決めることじゃないので、マウンドでも打席でも、自分がやれることをしっかりやりたい」と大谷。小久保監督は「球界の宝なので僕の一存では決められない。体の負担がないように考えたい」と苦笑いするしかなかった。 (竹村和佳子) PR情報
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