山岸一生
2016年11月11日21時27分
自民党の二階俊博幹事長の音頭で、OBの復党や現職の会派入りが相次いでいる。11日には無所属で二階派特別会員の長崎幸太郎衆院議員(山梨2区)を復党させる考えを党山梨県連に通告。他派閥には二階派の拡大に警戒感はあるが、選挙対策を前面に押し出す二階氏の「正論」に表立った批判はなりを潜めている。
「どこから見ても立派な人材。早く党に参加してもらいたい」。二階氏は11日の記者会見で、長崎氏への思いを語った。月内に復党を正式決定する方針だ。
長崎氏は2005年の郵政選挙で造反議員への「刺客」として初当選したが、09年、復党した造反議員との公認争いに敗れて離党した。一方、郵政民営化で造反して除名された綿貫民輔・元衆院議長を2日に復党させ、小泉龍司衆院議員(埼玉11区)や八代英太・元郵政相の復党にも意欲的だ。「(郵政選挙から)11年も経っている」と周囲に語り、郵政選挙のしこりにケリをつけたい考えだ。
二階氏の幹事長就任後に5人が相次いで二階派に加入。41人まで拡大し、麻生派を抜いて第4派閥になった。長崎、小泉両氏は現在も二階派会合に参加できる特別会員で、復党後は二階派の正会員となるのは確実だ。
山梨2区で長崎氏に敗れて比例…
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