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【首都スポ】

関東大学サッカー 駒大一丸「モリケンをインカレに」 主将GK森が戦列復帰

2016年11月11日 紙面から

今季開幕戦に出場した森。背番号1の勇姿は再び見られるか?=4月3日、神奈川県立保土ケ谷公園サッカー場で(関陽一郎撮影)

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 第90回関東大学サッカーリーグ(東京中日スポーツ後援)は12、13日に最終節を迎える。1部では明大の優勝、2部では東京国際大の優勝および来季1部復帰がすでに決定。焦点は、12月に行われる全日本大学選手権(インカレ)出場をめぐる1部勢の戦いと、1部昇格をかけた2部の2位争い、さらには個人タイトル、それぞれの行方に絞られた。1部で6位までに入ると自動的に与えられるインカレ出場権。7位チームは新潟医療福祉大(北信越2位)とのプレーオフに勝つと大舞台に進出できる。

 最終戦には、どのチームも闘志満々、一丸となって挑む。そんな中、とりわけ固い結束をみせるのが駒大だ。「モリケンをインカレに」を合言葉に団結している。

 モリケンとは、開幕早々の第2節(4月9日)で右膝前十字じん帯を損傷(部分断裂)し、長期の戦線離脱を余儀なくされてしまった、主将GK森建太(4年・市船橋)のことだ。当初は今季中の復帰は絶望的との診断だったが、懸命のリハビリによって、今週から練習に完全合流するところまでこぎつけた。最終戦のメンバーに入るかもしれないという状況。現在7位の駒大がインカレに出場すれば、森がピッチに立つ可能性が高まる。

 「だから、インカレに絶対に出るんだというモチベーションはどこのチームよりも強いんです」と、FW大谷真史(4年・広島ユース)は力を込める。エースMF吉岡雅和(4年・長崎総合科学大付)も、「モリケンのためにも死ぬ気でやります。(大学)4年間のすべてをこの最終戦にかけるくらいの気持ちで臨みます」と気合十分だ。

 今リーグ戦で現在10ゴールの吉岡には、勝利に導く活躍が特に求められる。本人の自覚も強く、「(自分の特長である)運動量を使って相手ディフェンダーを疲れさせることと、しっかりと確実に点を取って味方ディフェンス陣を楽にさせること」を自らに課す。

 そして、当の森自身も仲間たちの熱い思いを意気に感じ、復活の舞台を待ち望む。「『待ってるからな』というみんなの言葉に支えられました。これまで迷惑をかけてきた分、インカレに出て、倍以上の恩返しをしたいです」と、腕をさする。

 森が恩返しを果たす機会は訪れるのか。駒大はインカレ行きをかけた運命の一戦にすべてをぶつける。(関孝伸)

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