蹴球探訪
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【ゴルフ】松山「65」 貫禄の首位発進 「調子いいとは思えない」2016年11月11日 紙面から
◇三井住友VISAマスターズ<第1日>▽10日、静岡県御殿場市、太平洋C御殿場C(7246ヤード、パー72)▽曇り、9・0度、北北東2・5メートル▽賞金総額2億円、優勝4000万円▽84選手(うちアマ2人)▽観衆2901人 世界ランキング7位の松山英樹(24)=レクサス=が貫禄の首位発進を飾った。1イーグル、6バーディー、1ボギーの65で回り、世界選手権シリーズ・HSBCチャンピオンズを制した圧倒的な実力を披露した。ベテランの宮本勝昌(44)=ハートンホテル=が1打差の2位で続き、賞金ランキング2位の池田勇太(30)=日清食品=は4打差の11位。賞金ランキング首位の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=は77で80位と出遅れた。 拳を握ったり、ガッツポーズしたりはしない。出だしの10番パー4。フェアウエーからの2打目は、ピンそば20センチにつくスーパーショットだった。極寒のコースはギャラリーの歓声でいきなり沸いたが、松山自身はどこか他人ごとだった。 「寒いから(球が)飛ぶのか飛ばないのか分からないまま打ったら、たまたま(ピンに)付いた感じ。ラッキーだった」 18番パー5(517ヤード)、残り227ヤードの2打目。4番アイアンを振り抜くと、一直線に飛んだ重々しい弾丸は寒風をもろともせず、ピン右3・5メートルについた。イーグルを呼び込む、まさに圧巻の一打−だったが、その内実も少し違った。 「(手応えは)あまりない。納得のいくショットではなかった」 11番は4・5メートル、16番で3メートルを沈め、17番では2・5メートルをねじ込んでパーセーブした。8番でも3メートルを決めて、好調のパットでバーディーの山を築いた。なのに、「グリーンのスピードに合っていない。恐る恐る打っていた」。結果と感触はまるで正反対。目指す頂点が、違うからだろう。「調子がいいとは思えない」と言いながら、何事もなくスコアを伸ばし続ける姿に、松山のすごみが凝縮していた。 スタート1時間前、明らかに“異変”が発生していた。松山は練習場でしきりに首筋を気にし、球を打っては首を曲げたり、両肩を回したりした。スタート20分前になると、トレーナーを引き連れて、クラブハウスに約10分間もこもった。 ただ、万全ではなくとも、ティーオフすれば、いつもの松山だった。「1つでもスコアを伸ばせばギャラリーは喜んでくれる。(明日も)たくさんバーディーを取りたい」。全てが、4大メジャーへの道程だ。勝ってこそ、その道はつながっていく。(松岡祐司) PR情報
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