蹴球探訪
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【格闘技】怪物・尚弥vs雑草・河野が年末決戦2016年11月10日 紙面から
ボクシングの年末世界戦が9日、東京都内と大阪市内で新たに発表された。12月30日に東京・有明コロシアムで、WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)=大橋=が前WBA世界同級王者の河野公平(35)=ワタナベ=を相手に4度目の防衛戦を行うなどトリプル世界戦を開催。また、大みそかには京都市の島津アリーナ京都でWBA世界フライ級王者の井岡一翔(27)=井岡=が同級暫定王者の18歳、スタンプ・キャットニワット(タイ)と統一戦を行う。これで年末の世界戦は合計8試合となり、昨年末の7試合を上回る空前のラッシュとなる。 対照的な2人の王者が激突する。11戦全勝(9KO)の怪物・井上尚と、プロ42戦(32勝13KO9敗1分け)の河野だ。 東京都内で行われた記者会見。「会長に井上(尚)戦の話を聞いて即『やります』と。相手はパウンドフォーパウンド(全階級を通じて)最強の王者だと思う。挑戦者として1回から思い切りやりたい」と、河野が目を輝かせた。8月、消極策が裏目に出て挑戦者コンセプシオン(パナマ)に敗れWBA同級王座4度目の防衛に失敗。その後1カ月はショックもあり進退を考えずに過ごしていたが、今回のチャンスを聞いた瞬間に現役続行を決意したという。 迎え撃つ井上尚も「日本人対決は盛り上がるし、モチベーションも上がる。楽しみです」と表情をほころばせた。 キャリアはあまりにも違う。国内最速6戦で世界王者、世界最速8戦で2階級制覇(いずれも当時)という井上尚に対し、河野はデビュー12年目のプロ35戦目で世界王座獲得。世界戦だけで10試合(5勝5敗)も経験した「雑草」選手。だが、両者はともにこの階級の頂点に立ってきた。 だからこそ、ともに期するものがある。「今までやってきたことをすべて出したい。どこかで必ずチャンスは来る。1回は必ずパンチは当たる。判定では勝てない。KOしかない」と河野が力を込める。井上尚は「(判官びいきで)相手に声援が行く前に一方的に『やっぱ強ええな』と思わせる勝ち方をしたい」とプライドをのぞかせた。まったく違った道を歩んできた王者2人は、ボクシング史に残る戦いを見せるはずだ。 (藤本敏和) PR情報
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