ヒラリー・クリントン(8) 子役に “サクラ” ?
今や破竹の勢いのトランプ氏に押されて、ヒラリー・クリントンと夫のビル・クリントンは死に物狂いの様相である。この選挙に負ければ、トランプ大統領によって、ヒラリー・クリントンの過去の悪行を徹底的に追及され、起訴に持ち込まれ、クリントン夫婦は “投獄” されかねないからだ。旗色が悪いどころではなく、アメリカ国民にどんどん見放されてきていることは当人がいちばんわかっているのだ。負ければ地獄である。だからこそ、どんな卑怯な手口も、どんな阿漕なやり口も辞さないのである。
第一回の討論でも、相当に汚い手 を使って、少しでも有利に運ぼうとしていることは、当ブログの記事 「ヒラリー・クリントン(6) 討論でも“ズル”?」 で、おそらく日本一詳しくあばき出した。
さて、第一回の討論後の選挙ラリーの1つ(10/5: ペンシルバニア州) で、なんと15歳の子役の少女に “サクラ” をやらせていた疑いが 浮上している。
聴衆からの質問タイムに小さな手を挙げたのがその少女で、手渡されたと思われる台本のプリントアウトを読み上げている。クリントン陣営の思いつく “ズル” には際限が無いようだ。クリントン陣営にはありあまるほどの選挙資金があり、マスコミを駆使しての宣伝力は途方もなく強い。
広告会社に莫大な金を払ってロゴを作ったり、大きな看板を作ったり、キャッチコピーを作ったり、さらに、膨大な数のポスターやプラカードやTシャツを作ったり、帽子を作ったりしているのだ。
そういった物量的な宣伝とは別に、効果的な演出をするためのシナリオを考える部門もあるのだ。
この “サクラ” の質問の内容は、トランプ氏が女性の容貌についてひどいことを言いましたけれど、クリントンさんは米国初の女性大統領として、こういった問題にどう対処してくれますか、といった内容である。そして、回答者のヒラリー候補が、少女の質問に答えるかたちで、スムーズに、かつ効果的に トランプ批判を展開するというお膳立てなのである。つまり、“女性の敵”とされたトランプの批判の “呼び水” として、“純真な少女” を使おうとしたのである。女性票をゴッソリかき集める手段に使おうとしたのである。
ネット上の真実追求者の調査の結果、この少女は Brennan Leach といい、俳優であり、子役として映画出演の経験もあることが判明した。
子供向けのファンタジー映画にも出ている。
星柄の上着を着て、赤いリボンを髪につけているのも、“星条旗”をイメージした、けなげな “愛国少女” の “演出” であると思われる。
クリントン陣営が “女の子” を効果的に利用 しようとしたのは今回が初めてではない。わたしはすでに「ヒラリー・クリントン(3) “回復劇” の真相は?」 で、この前例と思われるケースに以下のように言及している。
「 3) 少女 を出して、無防備なイメージ を醸し出し、“同情” に結び付けようとしている。ちなみにこの美形の少女は 子役 か モデル を使っていると思われる。いくら子供でもブサイクなのは使えないのだ。」
ちなみにこの少女はこの高級マンションに住む住人のお嬢さんであることが後に判明した。職業的な俳優の “子役” かまったくの素人かの違いは大きなものではない。要は “ヤラセ” かどうかである。“ヤラセ”をするのが素人かプロかの違いである。素人でも “振付け” をする人間の指示にしたがって動けば、その場では “役者” であり、“ヤラセ” に使われたことになるのである。そして、その場での役者が、本当に子役であったら、それだけで “ヤラセ” は確定であろう。
しかも、なんと念の入ったことに、この少女の父親 Daylin Leach は、ペンシルバニア州の民主党議員であるという “ダメ押し” がある。さらにこの娘は以前に、この議員である父親の政治活動の宣伝のためにも “出演” していた “前歴”の持ち主なのである。
自分の政治活動の宣伝に自分の娘を使う人間の神経を疑うが、十分に染脳してあれば、そういう子供は嬉々としてやることだろう。幼少期から “政治的プロパガンダ” に利用されてきているわけである。 さて、右上の写真の背景の人物をよく見て頂きたい。
この少女 Brennan Leach は以前から、民主党員の親を通じてクリントン夫婦と縁があったと考えられる。クリントン陣営はすでに“活躍”の経験のあるこうした“貴重な人材” を、今回もこの時とばかりに起用したに違いない。メモを見ながら質問する 彼女が映っているYouTube動画 は、彼女の本格的な全米デビューかもしれない。子供向けのファンタジー映画1本よりもずっと知名度を上げたに違いない。しかし、おそらくはハリウッド女優志願のこの少女にとって、悪名をはせるヒラリー・クリントンの “サクラ” として “出演” したことは、女優キャリアの汚点になることであろう。
しかし、こうもクリントン陣営が イメージ戦略に “いたいけな少女” を使いたがるのは、やはり “女性票” を固めるためではないか と思われる。社会心理学的な計算に基づいた、主に無脳層の女性たちをターゲットにしたサブリミナルなプロパガンダである。世の中の半分は女性である。そして世の中の99%は無脳層である。
一般大衆には難しい政策論はわからないのだ。日本と違って教育水準が全般手的に低いアメリカの女性たちが投票するとき、男性のトランプ氏ではなく、自分と同性の候補者に票を投じることになる ことは容易に考えられることだ。アメリカ史上初の女性大統領の誕生に自分の一票が貢献することを期待する女性もいることだろう。アメリカに限らず、日本の女性でもけっきょくあまり変らないかもしれない。そういった心理に付け込んだイメージプロパガンダの一環として、利用されたのがこの少女 Brennan Leach ではないか。失礼ながら、この子には女優として光るものは特に感じられない。これといって記憶に残ることのない個性の乏しい凡庸な少女である。パパに使われてその気になっただけである。