オプジーボ 悪性リンパ腫の一種にも有効性 近く承認へ

オプジーボ 悪性リンパ腫の一種にも有効性 近く承認へ
高い治療効果が期待できる一方で、価格が高く、薬価の引き下げが検討されている新しいタイプの抗がん剤、「オプジーボ」について、厚生労働省は、新たに悪性リンパ腫の一種にも有効性が認められるとして、近く承認する方針を固めました。
「オプジーボ」は、体の免疫機能を高めてがん細胞を攻撃する新しいタイプの抗がん剤で、発売当初は悪性の皮膚がんの治療薬として承認され、その後、肺がんや腎臓がんの患者にも対象が拡大されました。

11日、開かれた厚生労働省の専門家会議では、新たに悪性リンパ腫の一種、「ホジキンリンパ腫」の患者に対しても有効性が認められるとして、承認すべきだとする答申がまとまりました。この病気の患者数は国内でおよそ2000人と推計され、厚生労働省は、今回の答申を受けて、オプジーボをこの病気の治療薬としても近く承認する方針を固めました。

オプジーボをめぐっては、肺がんの場合、体重60キロの男性患者が1年間使用すると、およそ3500万円かかると試算され、使用する患者が増えるにつれて国の財政を圧迫すると懸念されています。このため国は、価格の大幅な引き下げや、効果が見込める患者に使用を限ることなどを検討しています。