2016-11-09

ゾンビの家にはサンタは来ない


来月はクリスマスだ。

僕は、友達恋人もおらず家族とも不仲なので一人寂しく空しくクリスマスを過ごすことになりそうだ。

普通の恵まれた健常者は、友達家族クリスマスパーティーをしたり、恋人時間を過ごしたりセックスしたりセックスしたりセックスしたりするのだろう。


クリスマスを誰かと過ごしたことがないし、サンタさんからプレゼントを貰ったこともない。

クリスマスケーキ七面鳥を食べたことがないし、シャンパンを飲んだことがないし、クラッカーもやったことない。

小学生の時、クリスマス気分を少しでも味わおうと街に出た。

クリスマスイルミネーションで彩られた街を、カップルや仲のよさそうな家族たちが思い思いに楽しんでいた。

「ちゃんといい子にしてたし、今年はサンタさん来てくれるかな」と淡い期待を抱きながら、その様を一時間くらい、ぼーっと眺めていた。

悪い子にはサンタは来ないと聞いていたから、クリスマスの一週間前くらいから家の手伝いをしたり、虐めてくるクラスメイトに優しくしたりして出来るだけいい子でいようと努めた。

しかし、サンタは来なかった。

自分が、普通じゃない肌を持ってるキモくて悪い子だからサンタが来ないんだと思った。

自己肯定感自己効力感や自尊心の大半を失った。

あれから十年。僕の人生は何か変わっただろうか?

変わったね。主に悪いほうに。


アトピーゾンビウイルスが無くて、サンタが家に来る家に生まれてきたかった。

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