11/2よりソニーストアで予約販売が始まったα6500ですが、ボディのみの販売でレンズキットでの販売はありません。
そこでソニーのEマウントレンズを持っていない方向けにα6500におすすめのレンズをまとめてみました。
と、タイトルにはα6500とありますが、その他にもソニーEマウントボディをお使いの方にも同じくおすすめです。
α6500に使えるソニーのレンズ
まずソニーにはEマウントとAマウントのカメラとレンズがあります。
α6500はEマウントになるので探す時はEマウントのレンズで探しましょう。EマウントのカメラでもAマウントのレンズを使う事は出来ますが、マウントアダプタという別売りの商品を買わないといけません。
EマウントとAマウントの見分け方
E/Aマウントの見分け方はレンズの「型名」を見ればすぐに解ります。
型名は「SEL〜」とか「SAL〜」と数字とアルファベットで書いてあります。
この型名が「SEL」で始まればEマウントで、「SAL」で始まる物はAマウントのレンズとなります。
ソニーのホームページで探す時は下記画像のEマウントレンズから探せます。
APS-Cレンズとフルサイズレンズの違いと見分け方
ソニーのレンズはAPS-C用のレンズとフルサイズ用のレンズがあります。
APS-Cとフルサイズとは、カメラのセンサーサイズの違いになります。同じEマウントのもであればどちらのレンズも使う事が出来ますが、α6500はAPS-CになるのでAPS-C用のレンズを探すと良いでしょう。
ゆくゆくはソニーのフルサイズのカメラをと考えているのならフルサイズ用のレンズを揃えて行っても良いですが、価格で比べるとメチャクチャ高いです。
物によってはフルサイズ用のレンズ1本でAPS-C用のレンズが4,5本買えてしまうくらい高いですw。ここは予算とこれからの本気度によって選んでください。
見分け方は「名称」を見ると解ります。
APS-Cレンズの名称は「E 18-200mm〜」とEで始まります。フルサイズ用レンズは「FE 28-70mm〜」とFEで始まります。
ソニーのホームページでは簡単に解る様になっています。
上の赤枠の所でフルサイズは金色で、APS-Cは銀色のタグが付いるので一目瞭然です。また名称は下の赤枠の所にあります。
レンズの選び方
このブログでもα6500の記事を何度か書いていて、その度に初心者にもお勧め(高いけど高性能なので)と書いていたので、初めてソニーのカメラを買って初めてソニーのレンズを買うという方にも解りやすく簡単に説明していきます。
レンズを見る時には主に「焦点距離」と「F値」を見て選びます。
焦点距離
「焦点距離」とは簡単に言うと広く撮ったり(超広角〜広角)、遠い物も大きく撮ったり(望遠)する時の目安になります。
たとえば「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」というズームレンズがあります。ほぼ見たまんまなのですが「55-210mm」の部分が焦点距離を表しています。
レンズはズームレンズと単焦点レンズという物があります。
この単焦点レンズというのは焦点距離が固定されていてズームしたりという事が出来ません。単焦点のレンズはこの焦点距離のレンズが「50mm」などと1つの数字しか書いてないのが特徴です。
ズーム出来ないなんて不便に思うかも知れませんが、単焦点レンズはズームレンズより写りが良かったりするのも大きな特徴です。慣れるまでは扱いにくいも知れませんが、単焦点レンズは1本はもっていた方が良いと思います。
また焦点距離は35mm換算という罠があります。これが初めのうちは解りにくいと思います。
簡単にいうとAPS-Cのカメラで使う時、ソニーの場合は書かれている焦点距離を1.5倍にした数字が正式な焦点距離となります。
名称だけで見るといちいち計算しないといけませんが、仕様にはしっかり書かれているのでここにも目を通しておきましょう。
よく50mm付近の焦点距離が良いとネット上でも目にしますが、APS-Cのレンズを買う場合は50mmではなく35mm位のレンズを選ばないといけません。
F値
「F値」とは簡単にいうと明るく撮れるかどうかという目安になります。F値の数字が少ないほど多くの光を取り込めるようになります。夜景や星等の弱い光を撮影する時はこのF値の数字が少ない方が使いやすいです。また、F値の数字が少ないと光源の弱い室内でも使いやすいレンズになります。
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そしてボケの量も変わってきます。F値の数字が低い方がより背景等をボカして撮る事ができます。
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ボケの事を書きましたが、広角側のレンズはボケにくい特徴があるので広角レンズでF値が低くてもボケなかったりします。逆に望遠側はF値がそこまで低くなくてもボケやすかったりと焦点距離によって変わって来ることもあります。
そして例でいうと「F4.5-6.3」の部分はレンズのF値を表しています。数字が2つありますがこれはこのレンズで言うと55mmの焦点距離の時の最低F値は4.5で、210mmの時はF6.3という事になります。
ズームレンズの場合ほとんどF値は2つ書いてありますが、まれに「F4」などの1つしか書いてないレンズもあります。これは通しといって、どの焦点距離でもF4でいけるという事になります。この通しレンズの場合、値段が高めになったり、ちょっと大きかったり重かったりします。
予算次第ですがF値は低いほうが明るく撮れたり、よりボケを活かしたり出来るので良いかと個人的には思います。
手振れ補正
最後に付いている「OSS」でレンズに手振れ補正機能の有無が解ります。Optical Steady Systemの略になります。
ブランドの違い
ソニーのレンズはブランドの違うレンズがあります。それは「カールツァイスレンズ」と「Gレンズ」です。
カールツァイスはドイツのメーカーで、ソニーとの共同開発のレンズになります。名称にZAが付いてる物がこれになります。
Gレンズはより画質を追求して作られたレンズです。名称にGが付いている物はGレンズになります。
両方とも他のレンズより高くなりますが、解像度や色味等が優れていて評判もいいです。
最短撮影距離も忘れずに見ておこう
最短撮影距離は被写体にどこまで近づく事が出来るかというのが解ります。この最短撮影距離より近づくとピントを合わせる事が出来なくなります。
この最短撮影距離がどう影響するのかというと、例えば外食の時に料理を撮ったりする際にも影響してきます。最短撮影距離50cmというレンズのだと椅子を下げたり仰け反ったりしないと撮れない場合があります。
私のSEL55F18Zが最短撮影距離50cmなのですが、結構寄れません。写りは良いんですが撮影中もうちょっと寄りたい!!という時が多々あります。
この最短撮影距離だけで選ぶ事は無いかも知れませんが、以外と見落としがちな所でもあるので気になる方はチェックしましょう。
すっっっごく簡単にレンズの説明しましたが、ソニーのレンズの特徴は大体こんな感じです。詳細に書くとメチャクチャ長くなってしまうので書けませんが、もっと詳しく知りたい方はググってみてください。でも上記の事が大体でも解ればレンズを選んでいけると思います。
タイプ別のおすすめのレンズ
前置きが長くなってしまいましたが、焦点距離別に個人的におすすめのレンズをまとめてみました。
ズームレンズ
ズームレンズには焦点距離が~70mm位までの「標準レンズ」と〜300mm位まで撮れる様な「望遠レンズ」があります。
ズームレンズは単焦点レンズと比べるとどうしても画質の良さでは負けてしまう物も多いですが、1本で色んな画角で撮れるレンズは本当に便利です。
標準レンズ
ズーム倍率 | 4.4倍 |
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焦点距離 / 35mm換算値 |
16mm ~ 70mm / 24mm ~ 105mm |
F値 | 4.0 |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 35cm |
フィルター径 | 55mm |
重さ | 308g |
標準ズームレンズで画質を求めるなら間違いなくコレですね。評判のいいカールツァイスレンズで焦点距離も使いやすい幅を備えてます。もし標準レンズ1本だけでいくなら私はこれを選びます。
ズーム倍率 | 3.1倍 |
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焦点距離 / 35mm換算値 |
18mm ~ 55mm / 27mm ~ 82.5mm |
F値 | 3.5(広角側)/ 5.6(望遠側) |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 25cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 194g |
価格も安く小さくて気軽に普段使い出来るレンズです。先ほどのT* E 16-70mm F4 ZA OSSと比べると焦点距離の幅も狭く最低F値も高めですがコストパフォーマンスは抜群です。シルバーしか無いのはちょっと残念です。
このレンズ1本だけだとちょっと寂しいかも知れませんが、安いので単焦点レンズを買い足すという選択肢もあります。
望遠レンズ
ズーム倍率 | 5.8倍 |
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焦点距離 / 35mm換算値 |
18mm ~ 105mm / 27mm ~ 157.5mm |
F値 | 4.0 |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 45cm(広角側)/ 95cm(望遠側) |
フィルター径 | 72mm |
重さ | 427g |
27mmの広角から157.5mmの望遠焦点距離を持つ評判もかなり良いソニーのGレンズです。望遠というには少し望遠側が短いのが気になりますが、望遠レンズで画質を求めるならこれかなという感じです。
ちなみにPZはパワーズームの略で、スイッチで電動ズーム出来るようになっています。このPZは、レンズのリングを回して操作するのに慣れているユーザーは少し勝手が悪いとよく聞きます。しかしこのレンズはズームリングも付いてるのでリングでの操作も出来ます。
見た目もかっこ良くて個人的に一番気になっているレンズです。
ズーム倍率 | 11倍 |
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焦点距離 / 35mm換算値 |
18mm ~ 200mm / 27mm ~ 300mm |
F値 | 3.5(広角側)/ 6.3(望遠側)/ |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 50cm |
フィルター径 | 62mm |
重さ | 460g |
27mm〜300mmの焦点距離をもつこのレンズがあれば、殆どの焦点距離をこれ1本で撮影する事が出来ます。
この先絶対にレンズは買い足さないけど、広く撮ったりズームしたりしたいという方はコレになるかも知れません。
ズーム倍率 | 3.8倍 |
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焦点距離 / 35mm換算値 |
55mm ~ 210mm / 82.5mm ~ 315mm |
F値 | 4.5(広角側)/ 6.3(望遠側)/ |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 100cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 345g |
α6000のダブルズームレンズキットに付いてるレンズです。82.5mm~と中望遠からの望遠レンズですが、安い望遠レンズを探すならコレになります。
広角〜標準域が無いのでこのレンズ1本だけではかなり厳しいと思います。
お子さんがいる家庭では運動会や発表会等でも大活躍する望遠レンズ。動物園等の近くに寄れない様な被写体でも大きく撮れるので持っておくと便利なレンズです。
よくズームレンズは写りが悪いから単焦点レンズで揃えろ。という様な内容を目にしますが、正直人によると思います。
単焦点レンズの写りが良いのは確かですが、やっぱりズームレンズは便利です。レンズを交換する事無く広角にもなるし望遠にもなります。
これを単焦点で揃えるとなると恐ろしい金額になってしまいます。それにソニーの単焦点レンズだけでは全ての焦点距離を揃える事は商品がないので出来ません。持ち運ぶ機材の量もハンパ無く増えます。
プロとして報酬をもらってる方等は必要性はあるかも知れませんが、年に一度、家族アルバムに使う運動会の撮影の為に望遠の単焦点を買うのはどうかと思います。
そんなズームレンズは1本あると本当便利です。レンズ1本しか買わないという条件なら広角も望遠もいけるズームレンズを選ぶかも知れません。
単焦点レンズ
最低でも1本は持っておきたい単焦点レンズ。人物でも風景でも撮れる写真の綺麗さは使えば使うほどハマって行くと思います。
焦点距離 / 35mm換算値 |
24mm / 36mm |
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F値 | 1.8 |
手振れ補正 | なし |
最短撮影距離 | 16cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 225g |
カールツァイスの単焦点レンズ。単焦点レンズが好きな方は最後にはこれにたどり着くと思いますw。
手振れ補正は付いてませんがF1.8と明るいレンズと焦点距離も相まってそこまで気にならないレベルではないかと思います。α6500にはボディ内手振れ補正が付いてるので安心です。
36mmと広すぎず狭すぎない焦点距離で、さらに16cmまで寄れる最短撮影距離も魅力的です。上の商品写真では写ってませんがカールツァイスの青いロゴがかっこいいです。
焦点距離 / 35mm換算値 |
35mm / 52.5mm |
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F値 | 1.8 |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 30cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 154g |
52.5mmとちょっと中途半端な焦点距離ですが、使いやすい50mm付近の焦点距離のレンズは人気があります。
風景もポートレートでも綺麗にとれるので、初めての単焦点レンズとしてもおススメです。
焦点距離 / 35mm換算値 |
50mm / 75mm |
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F値 | 1.8 |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 39cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 202g |
75mmの焦点距離、F値も1.8と明るいレンズです。手振れ補正もあり機能も充分ですがこのレンズはかなり安いです。
焦点距離が問題なければコストパフォーマンス抜群の単焦点レンズです。
写りに拘るなら間違いなく単焦点レンズがおすすめです。ズームレンズの便利さはとても魅力的ですが、ちょっと気合いが入った撮影の場合は単焦点を選んでしまいます。
もっともっと画質を求めるならフルサイズ用レンズを選ぶのもありです。評判のいいGマスターのレンズもあります。メチャクチャ高いですがw
マクロレンズ
被写体にグッと近寄って接写が出来るマクロレンズ。肉眼では見れない世界が撮影出来ます。花が好きな方などには特におすすめです。
焦点距離 / 35mm換算値 |
30mm / 45mm |
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F値 | 3.5 |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 9.5cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 138g |
はっきりとした目的が無いと中々手が出ないマクロレンズですが、この価格ならちょっとマクロに興味があるという方でも始めやすい金額だと思います。
評判も良くコンパクトで使いやすいマクロレンズです。
焦点距離 / 35mm換算値 |
50mm / 75mm |
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F値 | 2.8 |
手振れ補正 | なし |
最短撮影距離 | 16cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 236g |
このレンズはフルサイズ用のマクロレンズです。もちろんAPS-Cカメラにも使えます。75mmの焦点距離なので先ほどのマクロレンズより少し離れた所から撮影でます。
焦点距離 / 35mm換算値 |
90mm / 135mm |
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F値 | 2.8 |
手振れ補正 | あり |
最短撮影距離 | 28cm |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 602g |
そしてこちらもフルサイズのマクロレンズです。APS-C機で使うと135mmの焦点距離となり望遠ぎみになります。昆虫など近づきすぎると逃げてしまう被写体の時に使えそうです。
私はこのレンズを持ってるのでこれをα6500で使うのが楽しみです。α6500が届いたら組み合わせレビュー等も書いてみたいと思います。
関連記事:【レンズレビュー】ソニーのSEL90M28G 使いやすいフルサイズマクロレンズです
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レンズを買ったら保護フィルターを
レンズ面を汚れや傷から守ってくれる保護フィルターはレンズと一緒に買って届いたらすぐに付ける事をお勧めします。
フィルター装着には賛否ありますが、私は初心者ほど付けておくべきと思っています。取り扱いに慣れてないうちは、触ってしまったり、ぶつけてしまったりとというアクシデントはつきものです。そんなアクシデントから保護フィルターが大切なレンズを守ってくれます。
反対派の方は写りが悪くなるとの事ですが、正直私には違いが解りません。仕組み的にはガラスが1枚追加され、何らかの影響が出るのかもと頭では解ります。ただ見る目が無いだけかも知れませんが、見比べてもさっぱりです。写りの違いが解る様になれば外せば良いだけなのでそれまでは付けておくつもりです。
またフィルターのサイズはレンズにより変わるので購入のさいは気をつけましょう。
レンズ仕様の所に「フィルター径」という項目があるので、そこに書いてある大きさに合った物を買いましょう。
最後に
出来るだけ簡単に書くつもりがメチャクチャ長くなってしまいました。本当はもっと詳しく書きたいのですがまとめきる自信がありませんw。ここだけの情報では足りない事だらけなので、詳しく知りたい方や気になる点がある方は色々とググってみてください。
機会があればいつかレンズについての詳細も書いてみたいとおもます。
12月2日に発売予定となっているα6500。予約された方もそろそろレンズを揃える準備に入った方が良さそうですね。