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【プロ野球】

代打・大谷3球三振 ほろ苦打者デビュー

2016年11月11日 紙面から

8回裏2死二塁、三振に倒れる代打大谷(七森祐也撮影)

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◇侍ジャパン・強化試合メキシコ戦 メキシコ7−3日本

 二刀流の侍打者デビューはほろ苦かった。1点を追う8回2死二塁。代打・大谷が告げられると、東京ドームは大歓声に包まれた。メジャー通算69勝左腕・ペレス(ナショナルズ)との対戦で初球はファウル。2球目のストライクは見逃し、あっという間に追い込まれた。最後は外角低めの変化球に手を出し空振り三振。侍ジャパンで初めて打席に立った二刀流のバットはむなしく空を切った。

 鈴木の適時打で1点差に迫り、なおも続いた一打同点の好機。規格外の若武者が、わずか3球で仕留められると、場内のファンからはため息が漏れた。「いい場面で回ってきた。何とか打ちたかったけど、自分の間合いで入れなかった。代打だったので何とか1球で仕留めたかった」。結果は残せなかった。その打席を淡々と振り返った大谷は「打席に立てたのは良かった」とも。現役メジャーリーガーとの対戦で収穫もあった。試合前には、エドガー監督の弟で一昨年のナ・リーグ打点王、エイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)からドジャーブルーのロゴ入りバッグをプレゼントされ「ぜひウチのチームに来てほしい」と勧誘もされた。

 強化試合は残り3試合。「しっかり使ってもらったところで結果を出したい」。大谷は力を込めた。 (小林良二)

 

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