コンビニのお茶めぐる『ロスト・イン・トランスレーション』
- 2016年11月11日
ドリンクのボトルに「無料のお茶」と書いてあったら、自由に飲んでいいとあなたは思うのではないだろうか。
日本のコンビニでまさにそれをして、トラブルになった海外からの旅行客がいる。
男性はアイスレモンティーを棚から手に取り、堂々と飲み始めたのだが、店員と口論になった。
男性は腹立たしげに、「なにか悪いことでもしたのか。ラベルにちゃんと書いてあるじゃないか」と抗議した。
店員に説明されて分かったのは、ラベルに書いてあった英語に誤解の源があったということだ。ドリンクの製品名は「Free Tea/フリーティー」。英語にそのまま翻訳すれば「無料のお茶」だ。
腹を立てていた男性も事情を知り、きまり悪そうに「名前を変えるべきだよ」と。
店員と男性のやり取りを見ていたツイッター・ユーザーの「どーも僕です。」こと秋山宏次郎さんは、一件をほかのユーザーたちに共有した。
秋山さんはBBCニュースの取材に対し、外国人の男性と店員の間で通訳をしてあげようとしていたが、「険悪な雰囲気」だったという。
このツイートは3万4000回以上リツイートされ、1万8500以上のユーザーが「いいね」を押し、言語の違いから生まれる勘違いで起きた自分自身の経験を共有する人もいた。
秋山さんは、ストレスからの解放効果をうたうドリンクが、この場合には逆効果になってしまった「皮肉」を指摘した。
日本のレストランで無料のウーロン茶が出てきたり、街角でポケットティッシュが配られるイメージが、海外の旅行客が間違う一因にもなっているのでないかと、秋山さんは推測している。