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【社会】

自衛隊員を危険にさらすな 九条の会が駆け付け警護反対声明

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 護憲派の市民団体「九条の会」は十日、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)への自衛隊派遣と、安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」など新任務付与に反対する緊急声明を発表した。「違憲、違法かつ危険な『任務』に自衛隊員をさらすことは許されない」と訴えた。

 事務局長の小森陽一東大教授(63)らが東京・永田町の参院議員会館で記者会見した。「安倍晋三首相や稲田朋美防衛相は、現地の戦闘が単なる『衝突』だとウソをついている」と指摘。「南スーダン政府軍相手の戦闘や市民を巻き込んだ戦闘の危険すら否定できない。自衛隊の海外での武力行使、つまり海外派兵に本格的に踏み込むものだ」と主張した。

 会の世話人で翻訳家の池田香代子さん(67)=写真右端=は「言葉のごまかしで憲法をないがしろにする。兵隊を使って戦争をしてみたいという意図しか(政府からは)感じられない」と話した。

 政府は南スーダンPKOの新実施計画を十五日に閣議決定し、二十日以降に派遣する部隊で新任務の「駆け付け警護」「宿営地の共同防衛」を可能にする方針。

 

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