TPP承認議案 きょうから参議院で審議

TPP承認議案 きょうから参議院で審議
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TPP協定の国会承認を求める議案などは10日に衆議院を通過し、11日から論戦の舞台が参議院に移ります。与党側が、会期の延長も視野に審議を着実に進め、今の国会での承認を目指す方針なのに対し、民進党などは、アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ氏が協定からの離脱に言及していることなども踏まえ、今の国会での承認を阻止したいとしています。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案は、10日、衆議院本会議で、民進党などが退席する中、採決が行われ、自民・公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。
議案と関連法案は、11日、参議院で審議入りし、午前中、本会議で安倍総理大臣の出席を求めて質疑が行われたあと、特別委員会でも趣旨説明が行われることになっています。
与党側は、日本が先に国会承認を行うことでアメリカの国内手続きを促したいとして、今月30日までとなっている会期の延長も視野に審議を着実に進め、今の国会での承認を目指す方針です。
安倍総理大臣は、10日夜、参議院の自民・公明両党の国会対策委員長らと会談し、「国民により理解してもらえるよう審議を充実させながら、成立に向けて、しっかり取り組んでほしい」と協力を求めました。
これに対し、民進党などは、アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ氏が協定からの離脱に言及していることなども踏まえ、「審議を急ぐ理由はなくなった」として、徹底した審議を求め、今の国会での承認を阻止したいとしています。
また、民進党などは、山本農林水産大臣に対する不信任決議案が否決されたことについて、「山本大臣が、『強行採決』に関するみずからの発言を『冗談』と述べたことなどは、大臣の資質に関わる問題だ」としていて、参議院でも引き続き追及することにしています。